「地下街をさまよふ秋の空恋し」の批評
回答者 なお
こんにちは。長谷機械児様、いつもお世話になってます。
御句、こういう状況は経験がないではないです。都会は地下街が発達していて、意外なところまでつながっていたり、逆に切れていたり、それが迷う原因だったり…。
地下街にはランドマークを置きにくいのでどこも同じようですし、どれだけ案内板があっても、いっそ地上に出たほうがわかりやすい時はありますね。そういう時は、一刻も早く空が見たくなりますね。
御句、そうした「空が見たい」という思いは伝わってきますが、それが「秋の空」でなくてはならないとは思えないです。他の季節でもいい、青いとか灰色とかも関係ない感じです。
あと、「さまよふ」というのが、好きで漂っているのか、迷って困っているのか微妙な感じです。それは、「秋の空恋し」という、緩やかな表現と相まって、余計にそう思います。
そこで提案句ですが、私は地下街でラビリンスにはまってしまった時のようなものにしてみました。
・迷い込む地下街秋の空探す
・秋の日や迷う地下街探す空
・秋の空求め地下街右左
・迷路なる地下を抜け出て秋の空
最後の句で地上に出られました。
地下街関係者の方々には申し訳ありませんが、地上が一番です(笑)。
点数: 1
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新宿駅の地下街。出口と案内された先がビルの中だったり(ビルの中を迷った挙げ句に地下街に出てきたり)、バス乗り場で行き止まりだったり(当然、地下街へと引き返す)する。「新宿の目」の当たりから空は見えるが、それは単に見えるだけだったりするから、地上で青空を見たい欲求は一層強くなる。
お題が「秋の空」に変わった今日は、窓の外を見てもずっと曇り空で、「秋の空」でイメージさせる澄んだ青空でなし。想像で何句か捻ってみたものの、ほとんどが「秋高し」に入れ替え可能、というか、そっちの方がしっくりきそうな感じの景色ばかり。「秋高し」に変えられない一句を選んで投句するけれども…、これは「秋の空」見えてませんが。