名を憂ひ揺るぐものかは女郎花
作者 小西晴菜 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
最新の添削
添削一覧 点数の高い順に並んでいます。
「名を憂ひ揺るぐものかは女郎花」の批評
回答者 なお
こんにちは。小西晴菜様、いつもお世話になってます。
御句。目のつけどころがいいですね。小西さんの優しさがコメントに出ています。
その花には何の罪もないのに、人間が勝手に付けた名前で偏見を持たれる。これは確かに気の毒ですよね。他にも「こんなに愛らしいのに、なぜこの名前?」というのはありますよね。
しかし、少なくても私は、池波正太郎先生の小説や落語の廓話の数々のお陰で、「女郎」には悪いイメージを持っていませんよ。
反語表現、上手くお詠みになっていらっしゃいます。というわけで、私は提案句ではなく、アンサー句?を置かせていただきます。
・名を恥じも揺らぎもせぬと女郎花
点数: 3
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「名を憂ひ揺るぐものかは女郎花」の批評
回答者 げばげば
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
御句、なおじいさんと同じで、私は池波正太郎さんの本には詳しくはありませんが、女郎という言葉に対してあまり悪いイメージを持っていませんでした(*'▽')
自分の美というものを最大限に輝かせて生きようとしているイメージがあったからです。ということでアンサー句です(^▽^)/
名前負けせぬやうに咲く女郎花
名を誇り咲き輝くや女郎花
点数: 2
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「名を憂ひ揺るぐものかは女郎花」の批評
回答者 卯筒
小西さま、十七夜の句の添削ありがとうございます。
食むの文字を入れたのはほろほろりを強調するために入れました。
月を愛でているのに緊急事態宣言により仕事が出来ない現実の事を考えて思わず落雁を噛む、でも口の中ではほろほろりとくずれる落雁の素朴な食感に心がほぐされる
女郎花良いですね。
なおじい様同様、大好きな池波先生の作品や落語で悪い印象はなく強く生きる女性たちだと思っています。
点数: 2
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「名を憂ひ揺るぐものかは女郎花」の批評
回答者 イサク
おはようございます。
漢字表記や音感で別の言葉に引っ張られるのは、日本語の歴史上仕方ないところはありますね。そういう言語ですので・・・
「男郎花」との対比も歴史上では仕方ないところはあります。そういうところを考え続ける方が(あまりに差別の酷い例は言い替えされるものも出てきましたが)、今後の日本文化を考えるに有用なはずです。
脱線しました。
「おみなえし」と読む派の人は悪い印象を持ってないとは思います。
「おみなえしジャパン」は成立しないと思うのは同意ですが、単語のイメージそのものの問題ではなく、その漢字表記に不快な声を荒げる人が発生するから避ける、という二段階目ぐらいの理由でそう思います。
俳句と四季とを愛する我々ぐらいは、逆に気にせず使ってあげたいと思います。
ということで、句そのものは反語表現ということですが、小西様の「女郎花が名を憂いているかも」という人間の一方的な想像を前提とした俳句には、消極的に賛成できないということに・・・
一方で、コメントを読めば「おみなえし自身は、名前など関係なく、万葉の時代からずっと、ただただ秋が来たら花野で風に揺れている」とあります。
「『憂いているかも』と想像することすら違う」というのが、本来の小西様の意見ですよね。句にはこちらを出した方が小西様の気持ちに合致するのでは、と思いました。
俳句で表現しようとするならば
・人の付けし名は人のものおみなへし
・人の世の名は人のものおみなへし
・なになにと呼ばれやうともおみなへし
点数: 2
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「名を憂ひ揺るぐものかは女郎花」の批評
回答者 お七
晴菜さま
太陽の塔の句を添削してくださり、丁寧なコメントまでいただき、ありがとうございました。とってもうれしいです。いろいろな所から借りてきたと書いてありましたが「月に吠ゆゴジラと見しが太陽の塔」はとても気に入りました。ライトアップされた太陽の塔は暗闇の中にすっくと立つ怪獣のように見えました。ただ、色が白いのでゴジラというよりキングギドラでした。キングギドラと太陽の塔を入れて作るのは大変難しく苦労しました。「夜光るキングギドラと太陽の塔」字余りですが、これが一番言いたかったことに近い自作の句です。
さて、御句の感想です。オミナエシは先に名前を覚え、そのあと大きくなってから漢字を知り驚きました。女郎花とは…けれども、もともとは人間の女性より美しいという意味だったのですね。なでしこジャパンは語呂がいいけど、おみなえしジャパンは発音しにくいですし、おみなえしって損してるのかも。撫子は大和撫子から来ていると思うので、男性目線でつけられた名前だと感じていて、あまり好きではありません。元気いっぱいのひまわりジャパンにしてほしかったな。添削ができないので感想だけ書きました。これからもよろしくお願いいたします。
点数: 1
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「名を憂ひ揺るぐものかは女郎花」の批評
回答者 お七
先程のコメントに書いた拙句、間違えていました。「夜光るキングギドラか太陽の塔」に訂正します。ライトアップされ、暗闇の中で光る姿を見て、一瞬キングギドラかと思ったというものです。何度も失礼しました。
点数: 1
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「花野」の句を詠もうとしていたのですが、単体の花の方が気になってしまいました。
「おみなえし」という名は、もともと「人間の女性より美しい」という意味だったのに、近世になって「女郎」の意味が「遊女」「娼婦」寄りに変化したとか。
また、黄色い小花が粟飯に似ているから「おんな飯」(要するに白い米飯は男性用、というのが前提で)が由来だとか。
いずれにせよ、せっかく清楚な花なのに、名前で損してる。同じ秋の七草で「なでしこジャパン」はあるけど「女郎花ジャパン」はイメージ的に無理。
····と、一方的に名付けたり、賞賛したり、憐れんだりするのは人間の勝手であって、おみなえし自身は、名前など関係なく、万葉の時代からずっと、ただただ秋が来たら花野で風に揺れている、ということを、慣れない反語表現に託してみました。