俳句添削道場(投句と批評)

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提灯の撤去の朝を鳥渡る

作者 げばげば  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

兼題で。

ウチの地域はだんじりやら布団太鼓やら。今年はないですが。青年団や保存会で秋の祭りの翌朝の撤去作業、まさに祭りのあとの静けさに渡り鳥。

中七「や」と迷いつつ。読み下すか切るか。
みなさんご意見をよろしくお願いします。

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「提灯の撤去の朝を鳥渡る」の批評

回答者 幸福来々

コメント失礼します!

本句、お祭りのあとの朝を思い浮かべました。
季語「渡り鳥」によって、昨日まで出店を出していた人が日常にもどることの一時の安堵感と次の祭り現場へのやる気みたいなものを感じました。

また、『提灯の撤去』が、撤去してる人の背景や気持ちが想像しやすくて、がいいなと思いました。
仮に、お祭りの提灯と読まれなくて、店舗の提灯と読まれたとしてもこの句が持つ感慨は薄れないと思います。
私がいくら頭を捻っても、渡り鳥を祭りの後に飛ばすことはできないなぁと尊敬します。

助詞についてですが、「時間空間+を+季語」は季語が活き活きとする気がするので、季語にとって良いステージが用意できたときの「を」が個人的に好きです。
が、私なら「を」を選択する場合、季語は「渡り鳥」を使います。

「を」は時間と空間をその先の名詞に与えてくれるということになるので、一気に風景が広がるような鑑賞に誘導されるからです。
また、「を」は動詞を省略した形になりますので、読まれる風景はそのままだけど、その名詞の描写に焦点が当たりやすいと思います。
動詞の着地の場合は、物より事・動作に焦点があたりやすくなるため、動作に思いを馳せる形になるかと思います。

ただ、「や」を選んだ場合なら、「鳥渡る」を使います。
これは曖昧な理由ですが、「を」がないと「渡り鳥」の飛んでる様子がなんか想像しづらくなる気がするためです。
飛んでる必要がないなら、「渡り鳥」でもいい気がします。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「提灯の撤去の朝を鳥渡る」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

いつもコメントありがとうございます。

光景はとてもいいですね。取り合わせも綺麗です。
ここは「や」だと思います。提灯の撤去の朝をでは、提灯を撤去している地上の光景なので、その中を鳥が渡っているようです。(そうではないことはわかりますが。)
しっかり地上の冷えた空気感を見せて、空にカットを変えたほうが効果的と思いました。「を」では一つの光景になってしまうので。空を悠々と飛ぶ渡り鳥への誘導が弱いかと。

点数: 3

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「提灯の撤去の朝を鳥渡る」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

卓鐘様から出ていますが、私も切る方に一票です。
理由も同じ「切って二つの景にした方が効果的」だと思うからです。

切り方はいろいろ思いつきまして・・・お好みで。
・提灯の撤去の朝や鳥渡る
・提灯の撤去や朝の渡り鳥
・提灯を撤去せし朝鳥渡る
・撤去さるる提灯朝の渡り鳥

点数: 2

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鳥渡る祭提灯はずす朝

回答者 よし造

句の評価:
★★★★★

とてもいい景を捉えていると思います。気になったのは、提灯がなんの提灯か少し分かりにくいのと、撤去という言葉は固いかなと思って作ったのが掲句です。
語順は下五に季語の方がよいとも思えますし、祭提灯というと季重ねという批判があるかもしれませんが。

点数: 2

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「提灯の撤去の朝を鳥渡る」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。
御句、いい景色ですねー。
情景ありありと浮かびますし、作者の心境も伺えます。お祭りの後の空虚感が漂っています。
ちなみに、私はすぐにお祭りの提灯とわかりました。というか、それしかないと思いました。
「や」についてですが、私にとってこの句の提灯は高いところに飾ってあり、顔を上げて作業をしている中で、背景としての空に鳥が渡ったので、視線は連続していると思いました。
それより、私にとっての問題は「撤去」です。よし造さんもおっしゃっていますが、どうも私にとって撤去とは、邪魔なものや不当に置かれていたもの(バリケードとか地雷とか)を強制的に排除するような響きがあり、このような抒情的な景色にはそぐわないと思いました。
そこで提案句ですが、「朝」を「あした」と読み、
・提灯をしまう朝や鳥渡る
・提灯をかたす朝や鳥渡る
・提灯を外す朝や鳥渡る
などを考えました。「かたす」は関西の言葉では「直す」(=片付ける)の意味です。

いやー、いい句です。私は、外す前の提灯の上を鳥が渡る句が詠みたくなりました。出来ましたら投稿させてください!

点数: 2

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「提灯の撤去の朝を鳥渡る」の批評

回答者 はや

句の評価:
★★★★★

これいいですねー!好きです。
お祭りの提灯を外す寂しいかんじと渡り鳥がしっくりきます。
皆様のコメントを見ると、確かに撤去よりも「外す」「しまう」くらいの方が句の雰囲気に合いそうです。
ほんと秋らしいいい句だなあと思います。

「切り返す…」の添削ありがとうございました。
句意を読み取っていただけて嬉しいです。でも「車」と入れないと分かりにくかったようで反省。また考え直してみます。

バードウォッチングはそこらの烏や雀を見るだけでもいろいろ発見がありますよ。「烏の艶って美しい!」とか「雀ってほっぺが黒かったんだ!」とか。双眼鏡と図鑑を手にぜひぜひ。

点数: 2

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