俳句添削道場(投句と批評)

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味見だけもう一口と新秋刀魚

作者 はや  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

魚をあまり好まない子、味見だけしてみると言うので食べさせたら、もっともっとと完食されてしまった(私の秋刀魚が…)という場面を詠みました。
味見の子食ひ尽くしたる新秋刀魚
と迷いました。これは描写なの?報告なの?と相変わらず悩んでいます。

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「味見だけもう一口と新秋刀魚」の批評

回答者 74

こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
鈴虫の句ですが、コメント欄に何故かダイニングルームで飼育されていた鈴虫と書いたつもりで書いてませんでした。子どもの頃の数年間はブームだったようで、夏はカブトムシがカサカサといて、秋になると鈴虫がリリリ…と鳴いていました。今思うと貴重な体験をさせてもらったものです(笑)
実体験を詠もうとすると音は同居するのが当然で、俳句にすると難しいというのをすぐ忘れてしまいます…はやさんが提案してくださった中七が良いですねー「ぴたり静まる」で音と音を共存させてて上手い!と感じました。
鈴虫は絶え間なく鳴くわけではなく、家鳴りは一瞬の物音なので静かな夜をイメージできないかなと苦肉の策で乱暴に纏めたのは良くなかったので反省しています。

3人ものお子さんがいらっしゃるとは…!1人目な我が子にてんやわんやしてるので尊敬しきりです。
というわけで、御句拝読しました。真ん中のお子さんとのエピソードかな?と微笑ましく読みました。
私自身も子どもの頃は焼き魚を自分で解すより燕などの雛のように口を開けて待ってる方が早くて楽で美味しかったなぁという覚えがあるので、母に迷惑かけてたなーとお子さん側に共感しました。今後はおそらくはやさんのように母目線になるのでしょうね。
「味見の子食ひ尽くしたる新秋刀魚」の方が万人が状況を理解できそうですね。そのままの句ですと大人同士と読めなくもないのがちょっと難点ですが、軽妙な近しい人同士(家族)のやり取りっぽさが合って好ましいです。

なおじいさんの心の一句がめちゃくちゃ良いですねー親の内心の代弁なアンサー句にも読めてとても良いです!

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「味見だけもう一口と新秋刀魚」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

こんにちは。はや様、いつもお世話になってます。

御句、いつもながらほのぼのとしたいい句ですね。はやさんのいいところは、ほのぼので終わらず、その先、その次、あるいはその裏等をお考えで、それが句にそれとなく出ているので味わい深いのです。
誰でもわが子は可愛い。それを手放しで褒めた句だと「孫句」同様に評価が上がりにくくなると思いますが、はやさんはどこか冷静だっり客観的だったりするので、句の読み手としても「照れずに」正面から鑑賞出来るのだと思います。

さて御句。情景も心情もよく見えますよ。
私は子どもの頃は魚が苦手で、夕飯が魚だとよく母に毒づいていました。イヤな子どもでした(反省)。

御句、掲句の
味見だけもう一口と新秋刀魚
は、
味見の子もう一口と新秋刀魚
としたほうがいいと思いました。私はお子さんのことならお子さんを出したい主義です。
しかしながら、コメントにある
味見の子食ひ尽くしたる新秋刀魚
と比べると、この方がいいかなと。
「結局全部食べちゃったよ、この子は!(笑)」という、親の呆れながらも嬉しく思う気持ちが出ているかなと。

描写か報告かについて、私が説明するのは、九九しかわからないのに微分積分を説明するようで気が引けますが、御句
味見の子食ひ尽くしたる新秋刀魚
これは描写であり報告ではないですが、これを、
味見の子新秋刀魚みな食ひ尽くす
とかにすると報告なのではと思います。
この描写と報告のくだりは、間違えていたらどなたかご訂正ください。

私にも一口ください。新秋刀魚。

点数: 3

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「味見だけもう一口と新秋刀魚」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

お子さんのかわいい場面がいいですねー。
N先生のYouTubeで子供の言葉を季語と合わせて作る俳句みたいなのをやっていました。そういうのを思い出しましたね。まあ、あれは取り合わせなので、季語と上五中七が直接関係ないものに合わせられていましたが。

もつと味見もっと味見と新秋刀魚

お子様の言葉とわかるようにしたかったんですが、結果大人にありますねー、そこは難しかったですが。味見って1回じゃないの?何回も味見?っていうシーンです。ほっこりしましたー(^▽^)/

点数: 2

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「味見だけもう一口と新秋刀魚」の批評

回答者 知世

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
なおじい様のおっしゃる通り、可愛い〜けどそれだけじゃない子供の句いつも楽しみにしております。
「枝豆を歩かせて」とかほとんど暇を持て余した神々の遊び…それを自然にやっちゃうのが子供という存在なんですねえ。
上記の枝豆の句は皆さまおっしゃる通り主語を子供に限定しないで読んでも面白い句だったのですが、こちらは子供の句であると句の中で明示した方が良いかなと思いました。
最初「焼き魚を味見するかな?」と気になってしまって、コメントを読んでなるほどお子さんのエピソードか!と納得したので。
味見の子食ひ尽くしたる新秋刀魚
コメント欄のこちらの句が良いなと思いました。
私も「説明的」未だに良く分かってないのですが、詩的な広がりがないのが「説明的」なのかな?と思っています。
こちらは書かれていないはや様=親の心情が想像でき、説明的という印象はありませんでした。

点数: 2

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「味見だけもう一口と新秋刀魚」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

御句、上五「味見だけ」が説明です。前提の状況の説明になってしまっていますね。
「味見だけ」→「もう一口」の理屈の流れの原因にもなっています。

私もコメントの
「味見の子食ひ尽くしたる新秋刀魚」
の方が俳句的かと思います。

なおじい様のコメントの後半の二句、一概には言えませんが、形としては後者の方が報告文になりがちで、前者の方が名詞止めの名詞が生き、詩になりやすいので勧める先生が多いと思います。
でも、詩や諧虐が出ていれば後者の形が駄目なわけではありませんよね。

そして、なおじい様の心の一句
・私にも一口ください新秋刀魚

知世様の「神々の遊び」の視点、ちょっと心を撃たれました。それですね、俳句とは。

点数: 2

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「味見だけもう一口と新秋刀魚」の批評

回答者 長谷機械児

句の評価:
★★★★★

はやさん、こんにちは。

御句、拝読しました。

・初読して、私には食い意地のはった大人(自分自身、あるいは夫)を詠んだ句と見えました。ちょっとだけ、あと一口だけ、と、食事始める前からどれだけ食ってんねん! といったツッコミを入れる感じ。
・大人のこととして読む場合、「味見」が既に諧謔の感じを伴っていると感じます(煮物料理と違って、焼き魚を味見してみたところで味の調整も出来ないので、実は何の言い訳にもなっていないところ。知世さんが「気になってしまっ」たところと同じかと)。子どもを詠んだ句であることを前提としてみると、そうでもないですが。

コメントの「味見の子」の句のほうが、句意に沿っていると思います。「食ひ尽くしたる」の表現を即物的にすれば・・・。

 秋刀魚子に味見させれば忽ち骨

とか。字余りですが。

しかし、子どもが秋刀魚を完食しましたか・・・将来は呑兵衛ですかね。私はしっかり腸を除けてました。未だに「腸の苦みが美味い」という言葉は理解できていません。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

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