俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

大西日ガラスの街は逆からも

作者 まほろば  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

昨日の初投稿に続き二作目です。色々な作品や添削、コメントを少しずつ拝見ております。みなさまのご意見•コメントに幾度も蒙を啓かれる思いです。

季節を逸しましたがこの作は、日々の退勤時の晩夏西日の強烈さを詠みました。西東から電子レンジ?みたいに照射される帰途の格別さを表現したかったです。 不安な点はガラスの街で表現が成り立っているかどうか、また、類句がありそうな気もする点、暑さを表現するのに平凡に流れてないか、十分かです。不勉強でまだ俳句の手引き書も人の作も全く十分に読んでいない気後れもあります。
ともあれ投稿させて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。

最新の添削

「大西日ガラスの街は逆からも」の批評

回答者 ダック

かたつぶり様
こんにちは。かたつぶり様の過去の句と卓鍾様の名解説。今日はとても得をした気分になりました有難うございます。
大西日の句ですが、改悪になるでしょうが私なら「大西日ガラスの街はまだ燃えて」にしてしまうと思います。 「ガラスの街」という表現がどこか小説ありそうな表現だとは思いますが。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「大西日ガラスの街は逆からも」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

かたつぶりさん、こんにちは。
御句の感想と提案句を置かせていただきます。

御句、イメージはつかめます。私の通勤路も、そんなところがありますよ。

「ガラスの街」は悪くないのですが、どうも「反射」「ビルの窓」というイメージより、「壊れやすい」「メルヘン」「虚構」そんなイメージが強くて戸惑いました。
「逆からも」は、不要ですね。この句の中では、一方からでないことは自ずとわかりますから。

提案句ですが、

 ビルガラス帰路の西日を増幅す

「ガラスの街」は「ビルガラス」としました。コメントから「帰路の」と入れて、疲労感を出しました。

前句よりいいと思います。またご投句ください。

点数: 2

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「大西日ガラスの街は逆からも」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

この句に関してはかなり工夫を考えておられると思います。
努力の形跡が見えます。
前の句もそうでしたが、「無駄なワード」が少ないという点も良いと思います。

このテーマ、私も過去に何度か俳句に詠もうとして断念しているのですが、その大きな理由が「理屈っぽい」ことから脱せられないこと。
季語「西日」や、梅雨明け後の夏の時候・天文の季語はすでに「暑さ」の意味を含んでいるものが多いです。
そこに「ビルのガラスに反射してよけいに暑い」という理屈を理屈抜きで俳句にするのが非常に難しかったです。今でも答えがありません。
その点、かたつぶり様も苦労したのではないでしょうか。

「ガラスの街」、ちょっと抒情的ではありますが良いたとえを見つけてこられたと思います。
これを使っても、私の方からはいまひとつ良い提案句が出ませんが・・・

・大西日ガラスの街を焼く如く

点数: 1

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「大西日ガラスの街は逆からも」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。かたつぶりさん。
2句目読ませていただきました。

とても強い晩夏の西日をどこからも照射されている電子レンジのようだと捉え、そして、電子レンジの如く、とせず、「ガラスの街」とたとえたのは素敵ですねー。
「~は~も」という下五への流れが少し気になるので、そこだけですかね。
「大西日」で街全体がオレンジに照らされてる感じは出ているので、逆からも来てるよという説明が不要に感じたからかもしれません。

〇〇〇〇〇ガラスの街や(を)大西日
という感じで、上五に余裕があるので、ガラスの街の描写に回せるのでは?前句より圧倒的に光景が浮かんでくる佳句のように思いました(*'▽')

点数: 1

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「大西日ガラスの街は逆からも」の批評

回答者 はや

句の評価:
★★★★★

ギラギラした暑さが伝わってくる句だなあと思いました。
「ガラスの街」ってビル群の様子をよく表していると思います。よく分かる、ステキな表現ですね。
「大西日」「ガラスの街」だけでもう分かる分かる!となる分、「逆からも」で「え、逆?えーとつまり…」と立ち止まって考えてしまいました。流れを止めずに
大西日ガラスの街の溶けるほど
などはいかがでしょうか。ただ俳句では比喩は安易に使わない方がいいとのことなので、提案としてはあまりよくないかもしれません…。

「秋晴を…」の添削ありがとうございました。
あたたかいコメント嬉しく思います。かぽかぽ、ちゃんと伝わってよかったです。子どもはいろいろおもしろいので、ついつい子どもの句が多くなってしまいます。
皆様のコメントを見ながらいつも勉強させていただいております。これからもよろしくお願いいたします。

点数: 1

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「大西日ガラスの街は逆からも」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

こちらの句もとっても気になってます。いい句!と手放しに思えるタイプの句ではないんですけれど、なーんか気になる。普通は最後の「逆からも」は説明的だとそこを指摘したいところなんですが、「ガラスの街」のチョイスがそうとも断定仕切れない感じがあるんですよねぇ。また「逆からも」って表現思いつくようで、
「ガラスの街は逆からも」
この表現は普通の感性ではなかなか出てこない気がするんですよ。(褒めてます)

というわけでこの句も結論でません。なんだか気になるので、かたつぶり の過去作品なども是非みてみたいです。(ただプレッシャーになるといけないので、そんなに気負わず。期待せずに楽しみにしていると言っておきます。)

点数: 1

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「大西日ガラスの街は逆からも」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

「かたつぶり」と呼び捨てにしてしまってました。意図的ではありません。さんの書き忘れです。失礼しました。

小秒に諭されても本句もなんだか気になるのは、少し大袈裟で一見叙情的に見える表現が句として提出された時に、触らないというのでしょうか、わざとらしくなくすんなり読めるんですよね。そこに不思議な魅力を感じているのだと思います。

点数: 1

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「大西日ガラスの街は逆からも」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

再登場失礼します!
過去作品拝見しました。

けっこう素敵な句いっぱいですね。
「寒風や喃語にゆるむ頬と頬」
いいですねー、頬と頬。「寒風」が季語としてベストかはちょっと悩みます。
寒風(でこわばっていた頬が)喃語によってゆるんだよ、という関係にあるようにみえたからです。ただ、「喃語にゆるむ頬と頬」がとてもいい12音のように感じました!
「たんぽぽの三つ四つ動物供養塔」
これも大好きです。17音を少しあふれたのが惜しいかもしれませんが、あふれるくらいもいいのかなあ。「つ」のリズムがあって、あふれてる違和感もあまりないし。
やはりタンポポがいいですよねー。「菫」「薊」他の植物も考えたけど。こういう句は何かやさしさにあふれてますね。

「黄金虫つまめばつままれしままに」
これも味がありますね。こういう一物的な描写もチャレンジされてるんですね。

さすが、長く詠まれてきただけあって、いろいろ佳句が多いように思います(^▽^)/ぜひ今後もこのサイトにいろいろ投句しながら、ぜひみなさんのコメントや私のコメントも寄せてもらえるとうれしいです!

点数: 1

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「大西日ガラスの街は逆からも」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

返信いただきまして、ありがとうございました。

ちょっとかなりびっくりなんですけど^^なんか言葉の感性がすごいなぁと二句読んで思ったんですが、過去作品見たら、やはりでした。
基本的にどの句も、ただ事をただ事にしない妙味があります。特別な目の付け所とか独特な発想じゃない光景なんですが、ちょっとした言葉選びがセンス抜群で、いい雰囲気を醸し出していると思います。

大げさでもなんでもなく、句集があるならお金出しても買うレベルにどの句も好きです。ちょっとじっくり鑑賞させていただきます。

僕も初めて2年くらいで全然ペェペェなんで、僕がいいと思った感性があてになるかは保証できないところが申し訳ないところなんですけど^^

点数: 0

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「大西日ガラスの街は逆からも」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

やっぱり素敵な句ばっかりなので一気に鑑賞してしまいました。

■寒風や喃語にゆるむ頬と頬
冬の凍てつくような風。それが緩むなんてことはよほどのことがないとありません。喃語にゆるむ頬ってきた瞬間、お前はどんだけ可愛いんだよとなりました。寒風によって赤ちゃんの可愛さ、頰の火照りが際立ち、その際立つ頬で寒風の冷たさも際立ちます。そして、頬と頬ですよ。双子の赤ちゃんか、それを見ている両親か、赤ちゃんの両方の頬のことかわかりませんが、どれでもいい。寒風摩擦なんて言葉とも頬と頬が響き合っていて、赤ん坊を抱っこして頬ずりしているのかもしれません。

■園児らの声もくれんの芽吹く空
「園児らの声」あー、また児らの声の声ね、はいはいと一瞬思います。ですが、「もくれんの芽吹く空」ですよ。やられました。木蓮の花はどれも空を見て咲きますから、芽吹く空の詩語が実景としてもすんなり入ってきます。そこに園児達の声が響く。園児達も空に向かって芽吹いて咲いていくようななんて気持ちの良い春なんでしょう。木蓮と芽吹くの季重なりが全く気にならない。

■まだ翔ばぬたんぽぽ綿毛勢ぞろい
「まだ翔ばぬ」説明的な印象を受けます。「たんぽぽ綿毛勢ぞろい」これだけだと小学生か?と思うくらい拙い表現に見えます。でもこれが出会うと映像が鮮明で、タンポポの綿毛がびっしり詰まっているのは、まだ飛ばぬという溜めであったのかと気付かされます。「まだ翔ばぬ」がタンポポの意思表示のようにも思える。上五の文語調の措辞と中七下五の子供っぽい表現のギャップがこの感覚を生み出すのだと思います。

■たんぽぽの三つ四つ動物供養塔
「動物供養塔」の意外性と「動物」供養塔であることによって供養という言葉の割に悲惨な印象がまるでなく、暖かい春ののどかな様子。きっとこの動物は事故ではなく飼い主とともに天寿を全うしたのであろうと確信できます。三つ・四つが作者が体験したに違いないという説得力のある数詞になっています。

■たんぽぽの綿毛降り立つアスファルト
「たんぽぽの綿毛降り立つ」下手な擬人化だなと一瞬思います。でもアスファルトが出た瞬間に、降り立つが効いていると直感しました。アスファルトに降り立ってもどうにもならないけれど、それでも綿毛は凛としている。アスファルトという無味乾燥なものにも春の気配が感じられます。

■木苺やすずめ三羽の朝ごはん
これも数詞によってリアリティーが一気に増しました。「すずめの朝ごはん」なんて子供じみた表現なんですけど、木苺のすつぱいイメージが子供っぽいままに終わらせない気がしました。「まだ翔ばぬたんぽぽ綿毛勢ぞろい」と同じ構造かと思いました。

■見下ろせる笑顔すずなりえごの花
「見下ろせる笑顔すずなり」ここまでは、なんのこっちゃです。で「えごの花」の種明かし。あー確かにえごの花は鈴のような形をしている。そこを鈴のような、鈴がなるように笑うと言わずに「笑顔すずなり」ですよ。この断定がめちゃくちゃ効いていて、駄目押しの「見下ろせる」。確かに、えごの花は見下ろしながら笑っている鈴ですね。

■夏立ちぬトイプードルのちゃんちゃんこ
季節違いの季重なりできましたか。犬が服を着ているという類想をちゃんちゃんこだけで吹き飛ばしてくれます。トイプードルがちゃんちゃんこ着てたら暑苦しいんじゃないか?って思うはずなんですけど、句の軽やかがそう感じさせなかったです。初夏の頃は急に冷え込むこともあるし、朝方などはちょっと着込むこともあるかと。すがすがしい、初夏の香りのする散歩日和の朝を想起しました。これも実景に違いないと確信させる句でした。

■黄金虫つまめばつままれしままに
全体を通してやはりリアリティーがすごいです。黄金虫をつまんだことがないのでわからないのですが、じっと動かないのことを描写しているのかあの硬い形がそのまま変形しないことを指しているのか。でもつまんでみたらわかるだろうなと思える句です。諦念見つけたらつまんでみます。

■つくばいにスズメにっこり水遊び
この句も「まだ翔ばぬたんぽぽ綿毛勢ぞろい」「木苺やすずめ三羽の朝ごはん」と同じで、上五の風流なイメージと中七下五の子供のような口調のギャップで成立している句だと思いました。「つくばいにスズメ」、「スズメにっこり水遊び」ではイマイチ。(スズメにっこり水遊びなんて表現思いつかないのでそれはそれですごいんですけど)このギャップが合わさることで、気取らないけど風情のあるかつ和やかな光景が立ち上がります。

■あとひと翔び蝉は地べたを十センチ
あとひと翔び行けば、木に戻れそうな感じなのでしょうか?「蝉は地べたを十センチ」のリアリティーと蝉の儚い命、その命に対する慈愛が「あとひと翔び」に見事に表現されています。

きっと、もっと良くするためのアドバイスを期待されていたのだと思うんですが、僕の実力では指摘できることはどう考えてもありませんでした。ご期待に添えず申し訳ありません。推敲したという二句についてはまた今度コメントします。

点数: 0

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