「フルーツの棚に置きたやミニトマト」の批評
なおじいさん、「トマト」取り合わせ句への批評ありがとうございます。
なるほど、トマトから“日の丸”の連想もありましたか! 作っているときには、まずお題「トマト」ありきで取り合わせ句を作り始めたので、トマトから戦争に向かう連想の矢印は引いていませんでした。
「死と生(生命力)」とか「暗さと鮮やかさ」とか「抽象と具体」とかいった対比は、投句までに意識にありましたが。
「わかるように書いてある本に巡り会っておりません」。
私は、俳句の入門書の多くについて、Amazon読み放題サービスを使って、電子書籍版の入門書を読んでは削除、読んでは削除と渉猟していたので、どういう記述がどの本のどこにあったかは基本的に覚えていないのですが、YouTube動画であれば「夏井いつきの俳句チャンネル」の中で一物仕立てと取り合わせの説明をしていたのがあったと思います。
ただ、藤田湘子著「新版 20週俳句入門」。これは先の動画「~俳句チャンネル」の中で、夏井いつき本人の著作でないのに紹介されていたので、読み放題ではなく、購入して読みました。一物仕立ての作句方法については本書では触れない、と言い切っていて、全体的に取り合わせ(この本の中では「配合の句」と言ってます)について書かれた本です。取り合わせの方が作句が容易だというレクチャーの急先鋒みたいな本なのでしょうかね。
さて、御句について。
・句意は自然にストレートに伝わり、何も難を感じません。
・「フルーツ」を「果物」に変えるか? と考えてみましたが、「ミニトマト」とのバランスも取れていて、別に変える必要もないと思います。
私のよく行くスーパーでは、壁際で果物、カット野菜、葉物、きのこ、根菜・いも・玉ねぎ等と分類される棚には置かれず、中央部分に傾斜をつけて並べられています。裏にまわるとパプリカと茄子がいます。これらは、季節によって参入してくる、イチゴ、西瓜・メロン、サクランボなどとエリアの奪い合いがあります。売る側も、色がありますから、目立たせたいのでしょう。そういえば、トマトは、年中居座ってますね…。位置的には、果物と野菜の境界といったところでしょうか。
トマト坐す青果売場の真ん中に
今後とも、よろしくお願いします。
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兼題のトマトで一つも投句していないことに気がつきました!
これは私がスーパーに行くといつも思っていることです。