俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

タクシーの帰路の車窓を夏灯し

作者 げばげば  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

先日久々にタクシーに乗ったときの光景。

中七「を」は「に」「や」「の」いろいろ悩みました。「に」では光景が狭いかなと思いつつ。「や」のカット切れと悩みましたが、車窓を詠嘆しているようで、「の」は無難ではありますが、広く「を」を選択。
みなさんどの助詞がベターだと思われますか?

みなさんご意見よろしくお願いします。

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「タクシーの帰路の車窓を夏灯し」の批評

回答者 めでかや

最近は投句もコメントも慎重になっております。
これは私にとっても良いことのように思います。

さて御句、色々な議論がされておりますが正直、楽しいです\(^o^)/。

さて、ここからは私の回答になります。
窓に映る灯りならば ”に” か ”の” だと思いました。
まぁ 何れにしても灯りの正体が見えず景はタクシーに乗っている
げばさんの姿、または車窓であって、これでは季語の夏灯が負けているように
感じました。

ついでに夏灯での提案句を考えてみましたので、合わせてのご評価をお願い
したいと思います。

『夏灯あの家の子はしあわせか?』

あの家???どの家???、見えた豪邸の灯りか長屋の灯りか、はたまた知り合いの
家の灯りか、ここは読み手に委ねちゃおっかなぁ(笑)。
なんとなく読み手其々の夏灯が浮かべて貰えたらいいかなぁ。

なんの実績もないわたくしが生意気にもこのようなコメントを書く失礼を
お許しください。でも、げばさんならば許してくれるでしょ、きっと(笑)。
以上、よろしくお願い致します。

句の評価:
★★★★★

点数: 2

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「タクシーの帰路の車窓を夏灯し」の批評

回答者 鬼胡桃

句の評価:
★★★★★

おはよう御座います。
句に関してですが、私もイサクさんと被ってしまいますが、中七は(タクシーの窓)で良いと感じました。それだけで具体的な絵が分かりますので。
上五に関してですが、例えば盆の時期または長期休暇等のことが分かる(帰省時の)とかを考えました。
例:帰省時のタクシーの窓(季語)
季語に関してはげばげばさんの判断を尊重するために下五に季語は入れませんでした。
ひまわりの句を投句しましたので、コメントお願い致します。

点数: 3

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タクシーの帰路しづかなる夏灯

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

今晩わ。

まずは季語からですが「夏灯」と「し」は付けないのが一般的でしょう。「夏の灯」「灯涼し」などが傍題としてありますね。水辺、緑陰、家に灯るもの、屋台の灯など夏の夜の涼を感じる灯ですね。なので、助詞の前にどんな灯であるかをもう少しヒントがないと映像としてはかなり弱いです。
・レイボーブリッジから見える船の灯
・都会の木の下にある照明が並ぶところ
・高速道路で見えるテールランプ
・ベットタウンに近づいてきて、家々にポツポツと灯る灯
いろいろあります。

助詞の前に、二つの方向性に別れます。
・車窓に映る夏灯をもっと具体化する
・夏灯に涼む車内のゆったりした感動を詠む
二つ目ならば、夏灯を具体化しなくてもそれが重要ではなく、深夜のタクシーで夏の灯に涼を感じながら静かな車内にいるってことが言いたいことなので、夏灯を明確にしなくてもいいです。

この句は、二つ目として助詞を見ていきます。
・タクシーの帰路の車窓の夏灯し
「の」の連打で、意味が限定されていく感じです。限定された結果、夏灯の着地なので、夏灯に具体性がないとよくわかりません。

・タクシーの帰路の車窓に夏灯し
車窓に夏灯が写ってます。という最も散文臭のある感じですね。これも夏灯の映像で終わらせようとしているので具体性がないとよくわかりません。

・タクシーの帰路の車窓や夏灯し
車窓を詠嘆しているようではなく、車窓を詠嘆してます(笑)
タクシーの帰宅中に車窓をぼんやり見ている(きっと夜)車窓全体の光景。タクシーの中の印象が明確に出る。その後、夏灯が全体を包むので、あぁ車内で涼をしみじみと感じていると感じになりそう。

・タクシーの帰路の車窓を夏灯し
「を」は、その空間とか時間全体をってニュアンスなので、車窓をずーっと夏灯がすぎていくもしくは動き回っている。そんな感じですが、これもやっぱり夏灯が曖昧すぎてよくわからない^^

以上の考察から、助詞だけを選ぶとしたら「や」です。それ以外は、夏灯に具体性がないとそれで着地されてもなんか困りました。

ただ「タクシーの帰路の車窓」がなんか説明ぽくて長いです。夏灯があれば、深夜の帰宅だろうなというのは想像できそうですし。
僕なら、タクシーの状況をもう少し描写します。

点数: 2

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「タクシーの帰路の車窓を夏灯し」の批評

回答者 たきさん

句の評価:
★★★★★

こんにちは。再度失礼します。拙句へのご批評、提案句ありがとうございます。私は、自分の句には深み、厚みがないといつも感じています。「揺れて」をカットして具体的な場所や人物を読み込んだ提案句、深みや厚みが増しますね。参考にさせていただきます。

点数: 2

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「タクシーの帰路の車窓を夏灯し」の批評

回答者 かこ

句の評価:
★★★★★

こんばんは

タクシーの車窓に映る夏灯し
タクシーの車窓流るる夏灯し

灯しがあるので、帰路は入れなくても大体の人は帰路と想像する気がします。

点数: 2

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低速のタクシーの窓夏灯し

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

助詞の前に、この句の問題をいくつか。

季語「夏灯し」とは夏の灯し火のことをさすので「○○を灯す」という意味では本来使いません。他の動詞を含む季語も似た感じのはずです。例外はあるかもですが。
◆「タクシーの帰路の車窓」ちょっと意味重なりが気になります。
 「タクシーの窓」でよいのでは・・・
◆どうしても「夏の灯」がタクシーを灯したいなら、私なら「へ」を使います。

点数: 1

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「タクシーの帰路の車窓を夏灯し」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。

御句を鑑賞するにあたって、句意を確認させてください。
「タクシーで帰り道、窓から外を見たら、住宅や商店の灯りが見えた」ということですか?
私は助詞も季語も勉強中であり、的外れな評価をしたくないので。こういうの反則だったらごめんなさい。
心やすい(と勝手に思っている)げばさんだからこそこのようにお尋ねできます。よろしくお願いします。
お答えいただけたら、再登場します!

点数: 1

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「タクシーの帰路の車窓を夏灯し」の批評

回答者 たきさん

句の評価:
★★★★★

こんにちは。いつも勉強させていただいております。助詞について私の意見です。
車窓からの風景が、どんどん通過していく感じを表すなら「を」、車窓の風景を見て涼しげだななどの詠嘆を表すなら「や」だと思います。風景描写を重視するか、詠嘆を重視するか、視点の問題だと思います。
失礼致しました。

点数: 1

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久々の後部座席や夏灯

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。
私の問いかけにお答えくださって有難うございました。

御句、しっかりと意味がつかめたと思います。いい句ですね。
卓鐘様が助詞の変化によって色々と変わってくると解説してくださっているのも勉強になりました。有難うございます。
提示されたいくつかの中では、私は
「タクシーの帰路の車窓や夏灯し」
がいいと思いましたが、実は最初から、「タクシーの帰路の車窓」という上五中七が、いわゆる説明調(?)なのではないかと思っていました。
そこでげばさんに伺ったところ、「いつもはマイカー通勤で、外の景色を感じる余裕がないが、この日はゆったりと…」というような背景がわかりました。

そこで私の提案句ですが、仕事からだけではなく、久しぶりに帰りの運転の緊張からも解放されてゆったりと外を眺めている景色を含めて詠ませていただきました。

ドラマの一シーンのような情景ですね。

点数: 1

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「タクシーの帰路の車窓を夏灯し」の批評

回答者 知世

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつもお世話になっております。
瓜を漬けてる俳句褒めていただき嬉しいです!
一日一句、おそらく近い時期に俳句を始められたげば様の活発な投句が励みになっています^_^
といいつつちょくちょくサボってしまいますが…。

タクシーの窓からぼんやり眺める夏の灯、心地よさが伝わる句ですね。
添削についてはもう皆様から良い案が沢山でてるようで今更ですが…。
私は「を」より「に」が収まり良いかなと思ったのですが、「を」が次々通過する灯火をイメージさせるのに対し「に」は動きが少なく平凡な気がしますね。

タクシーの車窓を過ぎる灯や涼し
「を」を活かす句を考えましたが、却って元の句よりもごちゃついてしまいました。

点数: 1

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「タクシーの帰路の車窓を夏灯し」の批評

回答者 74

句の評価:
★★★★★

げばげばさん、おはようございます。いつもお世話になっています。
皆さんのコメント含めて大変勉強になりますね。特に卓鐘さんの助詞の効果の解説がありがたいです。

車の後部座席でぼんやり眺める景色というものはなかなか心に残るものがありますよね。運転中は安全への配慮で景色を見ても気が回らないのでしょうか?まだ運転する前や誰かが運転してくれる車の助手席や後部座席に乗ったときの景色…どうしてか覚えてるものが多いものですね。
余談が長くなりました。タクシーの帰路の車窓を…ということで隣に誰か座ってるようなロマンスの雰囲気はなさそうですね。流れる灯を眺め続けているのでタクシーに乗ってることだけ伝わればあとはその夜景の描写に振った方が良さそうです。なおじいさんの提案句が良いですね。いつもは運転してる人が今日は久しぶりに後部座席(何処のとか誰が運転してるとか限定しないのが奥行ですね)に乗って夏の灯を眺めてる。これが俳句で語る詩なのだなぁ、と感じますね。皆さんの提案なるほどと納得し各々の感性が出てくるので面白いですね。
タクシーの窓に尾を引く夏灯
私は名残惜しい雰囲気を足してみました。語順の自信ないですが…低空飛行とか去りゆくとかどうしても帰り道と思うと付け足したくなる凡人発想です^^;

点数: 1

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