靴紐をほどくベンチに風薫る
作者 登盛満 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
最新の添削
添削一覧 点数の高い順に並んでいます。
「靴紐をほどくベンチに風薫る」の批評
「靴紐をほどくベンチに風薫る」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
かぬまっこさんのおっしゃる助詞ひとつで、句が劇的に改善すると私も思います。
他の点は、ずいぶん客観視できていて良いと思います。
「ベンチ」と聞いて「公園」「散策路」「野球」「テニスコート」いろいろ思い浮かぶのかもしれませんが、そこは説明しすぎなくとも大丈夫かと思います。
点数: 1
添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>
「靴紐をほどくベンチに風薫る」の批評
回答者 秋沙美 洋
登盛さん、こんにちは。
御句、ここ最近見た登盛さんの句の中で一番良い句に思いました。
まず「靴紐をほどく」という始まり方が良いですね。この八音で何かをやり切った、あるいは一段落つけたという状況が掴めます。そこに「ベンチ」と続き、一休みの光景も見えて来ます。
そして下五「風薫る」この結び方が絶妙です。「靴紐をほどく」開放感と季語とが軽やかにマッチして、靴紐をほどくベンチと薫風が互いに高め合っているような、実に良き句になっていると思います。
初読の印象では、季語の選択と助詞の選択に疑問がありまして。試しに助詞を変えて
「靴紐をほどくベンチへ薫風す」
とか。または助詞も季語も変えて
「靴紐をほどくベンチへ若葉風」
などいくつか試してみたのですが、やはりこの句は「に」だなと思いました。
そして季語も、若葉風などとするより「風薫る」という嗅覚情報に寄った季語選択が、この句は合っているなと。
下手に添削をするより、原句のままで楽しみたい句ですね。
点数: 1
添削のお礼として、秋沙美 洋さんの俳句の感想を書いてください >>
風薫るテニスシューズの紐解けば
回答者 よし造
靴を脱ぐというのは意外に開放感がありますね。
私の読解力不足かもしれませんが、一読野球のベンチと思い、そこから物語を考えてしまいました。コメントを見ての提案句です。
点数: 0
添削のお礼として、よし造さんの俳句の感想を書いてください >>
その他の添削依頼
優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。
テニスの後の心地良い疲れを。