俳句添削道場(投句と批評)

女郎花さんの添削得点の高い順の9ページ目

「ファミチキで頬が痛いや秋の風」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: ファミチキで頬が痛いや秋の風

おひさしぶりです
シュプレヒコール、デモの雰囲気と舞台の雰囲気と2通りの解釈があります
ドイツ語のシュプレヒコールをそのまま使っているのは、狙ってやっています

ファミチキがお好きなようですね
骨がほっぺに刺さったと読むしか、解釈できる方法が思いつきませんでした
本当は、おいしくてほっぺが落ちて、というものだったのでしょうか?

「痛い」とまで言ってしまうと、「ほっぺが落ちる」という慣用句から離れてしまいます
そのため、私のような解釈が出てきてしまって分かりづらくなるものです

やはり、食べ物を美味しそうに描写することが大事です
まずそうなものから、いい世界観は生まれません

Lチキを噛みしめ秋の風の中

点数: 1

「腸も食べて秋刀魚の骨は猫」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: 腸も食べて秋刀魚の骨は猫

とても革命的な一句ですね
「も」と「は」の使い方がいい意味で斬新です

腸(はらわた)も→腸以外になにかを喰った?
「を」だと身を食べ尽くして最後に腸を食べたという順序が見えてしまい、その順序が余計な効果を生んでしまいます

「は」猫→いろいろあるけれど...
猫「に」、猫「へ」なら普通の書き方ですが、それらでは面白くありません
「は」をつかったことで、「猫に骨をあげたこと」ではなく「猫に骨『だけ』をあげたこと」を強調する効果があったと思います
「は」が=の関係で用いられていないのは、技術的に見て面白いです

やれるとしたら、「も食べて」くらいです
敢えて腸の苦さや食感を入れることが出来なくはないです
しかしこの「も」を削るのは面白くないですし、改作になるので止めておきます

このあたりなら改作とならないグレーゾーンですので敢えて置いていきます
腸も喰らい秋刀魚の骨は猫

点数: 1

「肌寒く明け方とめる扇風機」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: 肌寒く明け方とめる扇風機

はじめまして

晩秋の季語「肌寒」と夏の季語「扇風機」で季語二つなのは既にありますが、季節的に「肌寒」では10~11月頃を表してしまいます 「扇風機」は5月6日~8月7日頃となり、朝夕が嘘みたいに涼しくなる季節とは言い難いです
少し季語と描きたい光景の時期にズレがあるようです

暑さが峠を越えて後退し始めるころを、七十二候では「処暑」というのです
言葉を一つ知ると、やり方は広がると思います

私がやるとこんな感じです
暁や処暑は扇風機を止める

季語は覚えるよりも、使ってみて感覚を楽しむものです
上手くなろうと急がず、楽しく季語と俳句と過ごしてください

点数: 1

「寒き朝切符ひしりと握る娘や」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: 寒き朝切符ひしりと握る娘や

はじめまして
第三者目線になると、この女性に何があったのかドラマが描きづらくなると思いました
やっぱり目線はその女性の方が共感出来ます

私は最初、女性の逃避行の句だと思いました
だから「寒き朝」という暗く感じる季語を選んだのだと解釈していました

握りしめる片道切符寒き朝
なんてどうでしょう?
と思っていたら恋句ということで、コメントの句がいい感じだと思いました
季語が合えばきちんと成立しそうです

春隣り君への切符五百km

点数: 0

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