俳句添削道場(投句と批評)

女郎花さんの添削投稿の古い順の9ページ目

「手伝ったプール掃除に飴二つ」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: 手伝ったプール掃除に飴二つ

はじめまして
プール掃除は児童が...なんて時代ではないみたいですね
プール掃除が終わったあたりの実体験のようで、自然でいいと思います

飴は飴玉なのですね
キャンディか塩飴か、など考えていました

作品として進める方法は「手伝った」という情報を選ぶか、飴を描くか、が考えられますね
両方を書きすぎて、「手伝ったから飴をもらえた」という因果関係が見えると、評価が下がりやすくなりそうです

飴玉と書くとこういうやり方が浮かびました
プール掃除終えて飴玉二つかな

これは、飴玉を「もらった」「取り出した」「一緒に掃除した人と分けあった」など、その後の解釈を読み手に託す方法です

参考になればとおもいます

点数: 2

「ファミチキで頬が痛いや秋の風」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: ファミチキで頬が痛いや秋の風

おひさしぶりです
シュプレヒコール、デモの雰囲気と舞台の雰囲気と2通りの解釈があります
ドイツ語のシュプレヒコールをそのまま使っているのは、狙ってやっています

ファミチキがお好きなようですね
骨がほっぺに刺さったと読むしか、解釈できる方法が思いつきませんでした
本当は、おいしくてほっぺが落ちて、というものだったのでしょうか?

「痛い」とまで言ってしまうと、「ほっぺが落ちる」という慣用句から離れてしまいます
そのため、私のような解釈が出てきてしまって分かりづらくなるものです

やはり、食べ物を美味しそうに描写することが大事です
まずそうなものから、いい世界観は生まれません

Lチキを噛みしめ秋の風の中

点数: 1

「腸も食べて秋刀魚の骨は猫」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: 腸も食べて秋刀魚の骨は猫

とても革命的な一句ですね
「も」と「は」の使い方がいい意味で斬新です

腸(はらわた)も→腸以外になにかを喰った?
「を」だと身を食べ尽くして最後に腸を食べたという順序が見えてしまい、その順序が余計な効果を生んでしまいます

「は」猫→いろいろあるけれど...
猫「に」、猫「へ」なら普通の書き方ですが、それらでは面白くありません
「は」をつかったことで、「猫に骨をあげたこと」ではなく「猫に骨『だけ』をあげたこと」を強調する効果があったと思います
「は」が=の関係で用いられていないのは、技術的に見て面白いです

やれるとしたら、「も食べて」くらいです
敢えて腸の苦さや食感を入れることが出来なくはないです
しかしこの「も」を削るのは面白くないですし、改作になるので止めておきます

このあたりなら改作とならないグレーゾーンですので敢えて置いていきます
腸も喰らい秋刀魚の骨は猫

点数: 1

「肌寒く明け方とめる扇風機」の批評

回答者 女郎花

添削した俳句: 肌寒く明け方とめる扇風機

はじめまして

晩秋の季語「肌寒」と夏の季語「扇風機」で季語二つなのは既にありますが、季節的に「肌寒」では10~11月頃を表してしまいます 「扇風機」は5月6日~8月7日頃となり、朝夕が嘘みたいに涼しくなる季節とは言い難いです
少し季語と描きたい光景の時期にズレがあるようです

暑さが峠を越えて後退し始めるころを、七十二候では「処暑」というのです
言葉を一つ知ると、やり方は広がると思います

私がやるとこんな感じです
暁や処暑は扇風機を止める

季語は覚えるよりも、使ってみて感覚を楽しむものです
上手くなろうと急がず、楽しく季語と俳句と過ごしてください

点数: 1

女郎花さんの俳句添削依頼

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