俳句添削道場(投句と批評)

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桜色夾竹桃の花の波

作者 秋恵  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

海沿いにずらーーッと並んだ
夾竹桃の垣根が数m続く!
先日の台風をものともせず
よくもまぁこれだけ育ったものだ!!
しかし、この花は毒があるので
触るのは禁止でーす★

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「桜色夾竹桃の花の波」の批評

回答者 卓鐘

あ、ほんとだ!夾竹桃は六音だ!(笑)
てっきり五音と思ってましたよ。それくらいリズムでしか音を見てないということで、なおじいさんのおっしゃる通りです。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「桜色夾竹桃の花の波」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

こんにちわ

大前提として、季語だけとか景色だけを句にする一物仕立てのような作り方は、めっちゃ難しいです。俳句は文芸で、あるためやはりその人独自の視点、観察、描写を求められます。

一物仕立てをしようとするとどうしても季語の説明になったり、月並みな表現だけになったりします。僕もやれと言われてもそうそううまくいきません。

本当は、季語と関係ない、周囲をさがしてその季語に似合うフレーズをあわせる(取り合わせ)という作り方の方が作者独自の観点や経験がでやすいのでおすすめです。

御句の場合、「桜色」はただ、季語の花の色を説明しただけ。「花の波」が一面の花を波と例えるのは結構ありがち。という感じで、しかも提案句をだそうとしても、難しいことをしようとしているかつ、言いたいことが一面の夾竹桃だけなので、なかなかコメントしずらかったり。

うまくはできませんが、こういう句を詠もうとする場合どんな工夫を僕なら考えるか、について参考までに置いておきます。

◼︎花の波をもっと描写する
一面の夾竹桃の花の波
押し寄する夾竹桃の花の波
一色の夾竹桃の花の波

うーん。どれもありきたりでつまらないですね。

◼︎花の波諦めてコメントの内容を表現してみる
夾竹桃の垣根のつづく海の道
夾竹桃の花垣越えて波の音

少しは見た光景に近づくか。。

◼︎別の要素をもってくる
海辺の夾竹桃の花垣、そこから周りを見渡して何があったか。それを取り合わせることで景色に広がりをもたせる。

遊覧の船の汽笛や夾竹桃
海の子ら夾竹桃の垣根より

やっぱりうまくはいきませんでしたが、いろいろやってみてください。参考まで。

少しは見た光景を表現できるか。

点数: 3

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「桜色夾竹桃の花の波」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

里衣さん、こんにちは。
御句拝読しました。この光景、少し前にもお詠みになりましたね。よほど心に残ったのですね。

季語の夾竹桃は百日紅とともに真夏にきれいな花を咲かせますよね。
私はピンク色の花しか知りませんでしたが、歳時期によると白とか黄色などもあるようですね。

上五で「桜色」と出てきますと、単純な私は春に咲くあの花が脳裏に浮かび、肝心の花の印象が薄らぎます(私だけの個人の感想です)。「薄紅の」とかではいかがですか?

ただ、夾竹桃が台風にも負けずに海沿いにズラーッと垣根のように並んでいることを詠むのであれば、花の色はこの際、なくてもいいかもです。

・延々と海辺の道の夾竹桃
・海沿いに続く生垣夾竹桃
・海沿いに夾竹桃の垣根かな
・生垣として咲きにけり夾竹桃
・暴風を耐えて夾竹桃並ぶ

点数: 3

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「桜色夾竹桃の花の波」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

字余りについて質問がありました。

字余り、字足らずは基本的には、あえてリズムを崩すことで重厚感、余韻などの効果を出すテクニックです。

毒消し飲むやわが詩多産の夏来る 草田男
鎌倉右大臣実朝の忌なりけり 迷堂
花衣ぬぐやまつわる紐いろいろ 久女
それぞれ上五、中七、下五の字余りの名句ですが、字余りによる重厚感やリズムを崩すことが句の内容に見合っています。最後の紐いろいろなども、花衣を脱ぐ時の気だるさみたいなもの、花衣の紐が長々と続いてだるい感じが伝わります。
(この変のリズムの乱れを感じるには五、七、五の名句を一杯暗誦してないとなかなか難しいかも)

ここまでが長い前置きです。笑
字余りは高等テクニックではありますが、上五はわりとその後でリズムが整うから許容されやすいそうです。
言葉が窮屈になっちゃって、ごちゃごちゃしたり、言いたいことがうまくおさまらない。収めようとするあまり意味がよくわからなくなるくらいなら、わりと上五の字余りは僕はやります。
上五だったら体型に収めるより、五順や言葉選びを優先しちゃう感じですね。

うまく収めるにこしたことはありません。
(すごい人はは収まるのにあえて字余りをしたりしますが、(先のリズムの変化を句に利用するため))ぼくはそこまでは使いこなせないです。

点数: 1

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「桜色夾竹桃の花の波」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

里衣さん、こんにちは。
また来ました。
字余りについて、卓鐘さんがきっちりと解説くださっていますので、私はゆるい感覚的なことを。

下五に「色鉛筆(いろえんぴつ、六音)」とか言ってる男が偉そうなこと言えませんが、下五の場合、リズムが悪くなければ、字余り大丈夫です。要するにリズム、流れの良し悪しなのです。

夾竹桃は「きょーちくとー」と、長音が二個もあり、六音の長さを感じませんよね。「新幹線」とかも「しんかんせん」と、長さを感じません。
これが同じ六音でも、例えば、「波打際(なみうちぎわ)」とかですと、バリバリの六音になるので、下五では最後に歯切れが悪くなります。上五ならいいですけどね。

・薄紅の花の居並ぶ波打ち際
なんだか最後で終わりそうで終わらない感があるでしょう?

・波打ち際花の居並ぶ景色かな
これはあまり気にならないでしょう?

・薄紅の花の居並ぶ夾竹桃
下五が六音でも、最後が長音ですから気にならないでしょう?
(以上の例句は、取り急ぎで失礼します)

その辺でご判断いただければと思います。

点数: 0

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