俳句添削道場(投句と批評)

平果さんの添削最新の投稿順の9ページ目

凩や靴紐固く結びたり

回答者 平果

添削した俳句: 靴紐は固く凩を走らん

「走らん」には、詠み手の決意や意欲がはっきり表れていますね! 吹き荒ぶ凩をものともせずに、前へ進もうという決意ですね。
「靴紐は固く」にも、ただ奔放気ままに進もうとしているのではなく、一歩一歩を踏み締めるように着実に歩もうとする思いが見て取れます。
ただし、下五の頭が「を」という助詞になるのは、句全体のリズムを損ねることになると思います。
季語の「凩」を上五に置いて切れ字「や」を付し、貴句の要である「靴紐固く」を中七に据えるところまでは、すんなりと浮かんだのですが、下五の「結びたり」だと「走らん」という具体的な行為と決意が薄らいでしまいますね。「たり」によって、せめて決意だけは込められるようにしてみましたが、やはり「走る」という行為も残したいですね。ですが、今の私には、これが精一杯です。
僅かでも御参考になれば幸甚です。

点数: 4

「コメント謝絶します」の批評

回答者 平果

添削した俳句: コメント謝絶します

御指摘下さり、ありがとうございます。

私は、とある自分なりの理由によって、こちらでは投句はせず、添削のみに専念するつもりです。
添削(或いは味読)は、作句と同等に、俳句の勉強になると考えているため、添削に専念する姿勢が他人の褌で相撲を取っていることになるとは思えません。
また、「ルール違反」について、私は新参で見落としていたやも知れませんが、この添削道場のルールはどこかに明示されていたでしょうか。もしあらばご教示ください。即ちこちらから去ります。
コメント謝絶の旨は承りました。そちら様へのコメントは今後控えさせていただきます。
他のかたへのコメントは、有難いことに感謝の御言葉を頂戴したことも(一度だけですが)あり、先述のルール違反でない限りは、続けていくつもりです。
以上、御了承戴ければ幸いです。

一本勝負の悠様の俳句活動が今後も実り多きものであることを期待してやみません。

点数: 7

「凩や直線だけの風景画」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 凩や直線だけの風景画

上五に四音の季語を置き、切れ字の「や」を付して、下五を一語の名詞にし、それを中七で修飾するという形式は、まさに作句の御手本のようですね。
内容についても、佳句の条件の一つに不即不離がありますが、「凩」と「風景画」の関係がそれだなと感じました。「風景画」の「直線」は、どこか吹きつける「凩」を思わせ、その寒寒とした印象も両者に通底していますね。空気の乾いた寒天の下、古ぼけたイーゼルに乗る、どこかなげやりな風景画、絵描きの姿は見当たらない...そんな景が見えてくるようです。

点数: 2

エアコンのリモコンはどこ今朝の冷え

回答者 平果

添削した俳句: 早朝の寒さ思わずエアコンに

当節の朝の寒さには驚くばかりですね。ついついエアコン頼みになるのも諾えることです。自然の寒さに対して、人間が極当たり前にとる行動だから句材にもなるというものです。

貴句は、「エアコン」というカタカナを用い、「思わず」手が延びるという人の営みのおかしみを詠んだ点がポイントですね。
添削案は、「エアコン」に加え「リモコン」も詠み込み、「どこ」という疑問の言葉で、おかしみを増してみたつもりです。僅かでも御参考になれば幸甚です。

点数: 1

雁の棹折れつ撓みつ伊吹越ゆ

回答者 平果

添削した俳句: 雁の棹折り曲がりては伊吹越ゆ

生けるものの力強さが景を通して伝わってきますね!

秋も暮れ、寒さは日々深まる夕刻頃でしょうか、ふと覚えた寂しさに家を立ち出でてみると、いつも眺めている伊吹山の上を、雁が列をなして飛んでいる。生きるために、より暖かな地を求め、力を合わせて飛んでいく。時に、遅れる雁あらば、列は撓み、或いは折れる。それでも雁はまた列を組み改めて、全員で南を目指す。生きるために。

生を繋ごうとする、生き物としては当然の営みの再発見に妙味を感じました。

添削案は、折れたり撓んだりしても、また元に戻るということを繰り返している様子を詠み込みたいと考えたものです。その繰り返しの中に、生命の力強さがあると思いました。僅かでも御参考になれば幸甚です。

点数: 3

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