俳句添削道場(投句と批評)

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「朴の葉の舞ひ散る野外彫刻展」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 朴の葉の舞ひ散る野外彫刻展

冬が近付く寒気の感じられる句ですね!

大きな朴葉が色を変じて散る様の物悲しさ。生物を象りながら体温を持たず、寒天に晒される彫刻群。両の対象が心理的な寒々しさで貫かれていますね。
また、「舞ひ散る」と詠み、景に動きを入れることで動かぬ彫刻との対照を描きながら、風の冷たさまで込める点は出色ですね。

次の句も楽しみにしております!

点数: 2

「立冬や墨の色濃く一行詩」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 立冬や墨の色濃く一行詩

句道を一筋に辿らんとする力強さの感じられる句ですね!

玄冬の語のせいでしょうか、冬の厳しい寒さには黒が似合うように思います。
その寒さに立ち向かうかのように「墨の色濃く」する。
句を他ならぬ「一行詩」と言い表すのは、進むべき一道という認識が前提とされているのでしょうね。
静謐な闘志の横溢が感じられました。

点数: 2

「老いてより往く道中や五里霧中」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 老いてより往く道中や五里霧中

「五里霧中」という言葉には、判断がつかずに如何に生きればいいのか分からないというマイナスな印象がありますが、果たしてこの句も、分からないことへの苦しみを嘆いたものなのでしょうか。
その問にはっきりとした答えを与えられる要素を、私は十九音の中に求めることが出来ませんでした。だから、これは私の読解ではなく、願望です。「五里霧中をお楽しみなっていてほしい」と、そう願います。
「老いてより」とあり、お若い頃は御自身の判断で道を切り拓かれたことが想像されます。それはきっと楽しい日々であったのでしょうね。
そのような日々とは異なるものであっても尚、五里霧中を楽しんでほしいと思います。句外のことになってしまいますが、コメントにて「さて、何処へ往くのやら?」と書かれているところには、お楽しみになっているような様子も感じました。
卒寿を越えられた方の御心境は、私のような若造に掴み得るものではありませんが、それがどのようなものか、貴句を通して味わうことができたらと思っております。

点数: 2

「晩秋の馳走団らん子や孫ら」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 晩秋の馳走団らん子や孫ら

多くの親類に囲まれて過ごす時間の温かみが率直に伝わってくる句ですね!

秋も深まり、次第に寒くなる頃だからこそ、囲む食卓の温かさが際立ってきますね。
「子や孫ら」として、お子さんにもお孫さんにも等しく思いを馳せている点も好きです。子には厳しいが孫には甘いという方もいますが、そうではなく子も孫も同様に大切にしているということが伝わってきますね。

点数: 1

こも巻きもあうんの呼吸冬めきぬ

回答者 平果

添削した俳句: こも巻きの二人の手際冬めきぬ

いかにも初冬らしい景が立つ句ですね!

おそらくお二人で毎年こも巻きをなさっているのでしょうね。
毎年のことだから、自然と手馴れてきて、今では堂に入ったものとなった。その互いの動きを見ていると、二人で積み重ねてきた年月が思われ、また二人で冬を迎えられたことをしみじみと感じられていることでしょう。
冬を思わせる景の中に、二人の過去と現在が詠み込められた佳句だと感じました。

提案した句は、コメントの中にある「あうん」を使わせていただいたものです。お二人の息がぴったり合っていることを、より表現できるかと考えました。コメントの通り、ひらがなにすることで句の柔らかさも保てると思います。また「の」を「も」とすることで、こも巻き以外でも息がぴったりだということ込めてみました。僅かでも御参考になれば幸甚です。

点数: 2

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