「夜行便雪ふる村へ帰りゆく」の批評
回答者 幸福来々
添削した俳句: 夜行便雪ふる村へ帰りゆく
はじめまして。
『去年今年』のコメントの返信のみとさせていただきます。
まず、ご提案の語順では成り立たない簡単な理由2点を挙げます。
・意味が変わる
・多段切れになる
【意味が変わる】
本句は、「センスのない客から私は喘がされている」という状況しかありません。
ご提案の語順を倒置法と捉えて読むと「センスのない客のせいで、私は泣きくれております」という意味にかわります。
【多段切れになる】
原句)去年今年/わっちは野暮に泣かされて
切れが1つ
ご提案句)泣きくれて/野暮に/わつちは/去年今年
切れが3つ
俳句は韻文ですので、韻も楽しまなければいけません。
なのに、切れが多すぎると韻を楽しめなくなるので、切れは1つが基本となっております。
なので、倒置法(君を愛してる→愛してる、君を)は切れを多くしてしまうため、基本的に俳句に向きません。
次に、型としての理由があります。
連用中止法(最後が動詞の連用形)を用いる場合、上五に季語を置くのが定石となります。
詳しく知りたければ、参考URLを読んでみてください。
点数: 3