俳句添削道場(投句と批評)

なおじいさんの添削最新の投稿順の2ページ目

「若竹の色爽やかになびく庭」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 若竹の色爽やかになびく庭

碧梧さん、こんにちは。初めまして。河東碧梧桐のようないい俳号ですね。
御句拝読しました。先に慈雨さんが適切なコメントをなさっていますので、重なる部分もありますがご容赦ください。

俳句季語を一番大切にするもので、季語が脇役になるとか、何かの舞台装置になることを好みません。
それからしますと、御句は、若竹が季語ですが、それが爽やかになびく「庭」が、主役になってしまっているような気がします。
もう一点、「爽やか」、これは風が爽やかであれば秋の季語ですが、御句では色が爽やかですね。ですから季語として扱わなくてもいいかと思いますが、逆に、「若竹」は、その色の爽やかさはすでに季語に含まれています。だから単に「竹」でなく「若竹」と言うのです。ですからその色についてはあえて爽やかと言う必要はないです。

これらから、例えば、

・若竹のざわわとなびく庭の隅
・裏庭になびく若竹さやさやと

よろしくお願いします。

点数: 1

「水引や日の丸の如き彼岸花」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 水引や日の丸の如き彼岸花

笙染さん、こんにちは。
御句拝読しました。珍しい光景をお詠みになったのですね。

ただ、私たちはコメントがあるからいいのですが、このコメントはどのように使うかと言いますと、コメントがなくてもコメントのような意味がつたわるだろうか?という尺度として読ませていただいています。

その点も含めて、御句について四点お伝えさせてください。

一点め、やはり、水引草と彼岸花の季重なりです。どちらも秋の季語で、それはいいのですが、俳句の読み手は、この作者の感動の中心は?と考え、そのヒントは季語になります。その意味からも、季語は一つにした方がいいと思います。そのために、片方は脇役になってもらうといいです。
二点め、「水引」ですが、これはこのままですと、植物だとは読んでもらえず、ご祝儀袋やのし紙のあのヒモのことだととられるのではないかと。

三点め、日の丸の如きですが、中八と言って、中の句の字余りはできるだけ避けるように言われています。「日の丸のごと」とすれば簡単に解消します。

四点め、その「日の丸のごと」ですが、これで、誰でもが、「白地の中に赤い丸いものが一つある」と、単に旗のデザインと読んでくれるとは限らないと思います。日の丸というのは、結構色々な意味を象徴していますから。

長くなりましたが、私は赤い彼岸花が30数年ぶりに咲いたことに感動なさっていると思いますので、そのことをお詠みになればいいと思います。

・日の丸や白き花壇に彼岸花

うーん、偉そうに長々と言った割には冴えない提案句で申し訳ありません。
ポイントは、彼岸花と比較したら圧倒的に馴染みのない水引草は入れずに考えてみたということです。よろしくお願いします。

点数: 0

「秋近し流汗淋漓の鞍馬寺」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 秋近し流汗淋漓の鞍馬寺

ねもさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。鞍馬寺にいらっしゃったのですか?

御句、流汗淋漓という難しい四字熟語を中心に置いていらっしゃいます。この語句の意味は、「暑くて汗がボタボタ流れ落ちる」ということのようです。そうなりますとこれはもう立派な季語ではないかと思います。
仮にこのまま歳時記に載っていないとしても、意味からもそうですし、形としても夏の季語の「汗」が入っていますから、他の季語を合わせる必要はないと思います。

・風吹けど流汗淋漓の鞍馬寺

こういう感じでいいと思いました。ただ、「それは違う!」とか反論が出るかもしれませんので、その節はよろしくお願いします。

点数: 1

「彷徨ひの果てに花野の人と逢ふ」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 彷徨ひの果てに花野の人と逢ふ

もんこさん、こんにちは。
御句拝読しました。
目的があって怖い句をお作りに?
どういう目的なのか、また、怖い句とはどういうものなのか、そうしたことがよくわかりませんが、もんこさんのことですから、よくよく考えてのことでしょうし、なんとかお力になれればという思いはあります。

御句、今のままでは、コメントがなければあまり怖くないのではと思います。なぜなら、意味がよくわからないからです。もしかしたら、わかっていないのは私だけかもしれませんが・・・。

御句を、あまりしたくないですけど、コメントに沿ってあえて「怖く」読んでみますと、「色々なことがあって、あっちこっちフラフラしたけど、もうそれも今日でおしまい。私はこの世とさよならします。あの世の、お花が咲き乱れている野原で待っていてくれる人と逢うのが楽しみです…」
こんな鑑賞でしょうか?
コメントがなかったら、こんな読みはしませんよ。

もっと怖い、読むのも嫌になるような句にすることはできないわけではないですが、あまりしたくないです。
ましてもんこさんにはしたくないです。ご理解ください。

点数: 2

「上蔟や闇夜に響く白き音」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 上蔟や闇夜に響く白き音

ロミさん、こんにちは。
御句拝読しました。養蚕業はまるで詳しくないので、専門的なことはわかりません。上蔟も読めませんでした。

ですのでここは、ロミさんが「怖い句を作りたい」というところに協力することを主眼にしたいと思います。

下五、「白い音」ですが、蚕の白さを持ってきたのだと思いますが、「白い音」では怖さが出ない気がします。

・上蔟や闇夜に得体の知れぬ音
・上蔟や深夜に奥の部屋の音

上蔟は調べましたがよくわかりませんのでそのままにさせてください。

点数: 1

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