「ベランダにものの芽いずる雨上がり」の批評
回答者 げばげば
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
御句。実は実は「ベランダ」も夏の季語となります。(ここでは夏のベランダで涼むという意図の使い方ではなく、場所としての提示なのであまり気にはなりませんでした)
また、ものの芽、というのは、春にものの芽が「出る」という季語ではあるので、「出る」という動詞も省ける言葉です。また、五音で「物芽出づ」とする季語も使い方もあります。
さて、あとは何を魅せたいのか。雨とものの芽で詠んでいくもあり。プランターという場所を詠んでいくもあり。
ものの芽に土やはらかき雨上り/稲畑汀子
ものの芽に触れては土に消ゆる雨/川口利夫
ものの芽のほぐるる雨となりにけり/神蔵器
ホトトギス系の写生の方々を見てると、場所を捨てて、ものの芽や土にズームアップして、描写を強めておられます。それによってより春らしさを感じることができるので勉強になります。
点数: 1
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花が枯れたあと放ったらかしで 冬を越してしまったプランターに何の芽か分からないけど 小さな芽が出てました。雑草かもしれないけど 暫く様子をみようと思います