「幼少のわれも小さしちちろ虫」の批評
回答者 なおじい
添削した俳句: 幼少のわれも小さしちちろ虫
こんにちは。負乗様、いつもお世話になってます。
御句を拝読して、私は亡くなった母を思い出しました。母は真冬の生まれにもかかわらず夏には強く、その分、秋になるとテンションが下がりました。それは若い時から、すなわち私が幼少の頃からで、コオロギが鳴くような季節になると、「あーやだやだ、あの声聞くと気が滅入るよ」とか「悲しくなるよ」みたいなことをよく言っていました。私の小さい頃の記憶にすでにその言葉は残っています。
そんな時に、私は何も母に言ってあげられなかった。小さかったこともありますが、私も夏が大好きでしたから、コオロギの鳴き声などを聞くと、同じようにメランコリックになってましたから。
私がもう少し大人であれば、「虫の声を楽しもうよ、涼しくなって楽になるよ」「紅葉が楽しみだね、どこか旅行に行こうか」とか「これから食べ物が美味しくなるね、何か食べに行こうか」とか言えたのでしょうが、私も小さかったので、そんな如才ない言葉が出るはずはありません。
秋を楽しめるようになったのはそれから何十年も経ってからですー。
負乗さんの句意とは全然関係なかったかもですが、小さい頃のことを思い出させてくれる句でした。有難うございました。
点数: 1