俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の2ページ目

「春の陽に押され日曜出勤す」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 春の陽に押され日曜出勤す

こんにちは。

推敲案ふたつでは
「日曜出勤」の具体性+言いすぎていないところ
「休日出勤」のわかりやすさ
どちらが良いか困るところですね。

「春の陽に押され」という前半で、「イヤイヤっぽいフリをしながら内心では仕事がイヤでもない」みたいな空気を感じました。
なので、コメント「気の進まない」と意味がズレて感じております。「押され」の効果でしょうか。

「せっかくの春の陽気なのに仕事~~」という句意にもう少し寄せてよいでしょうか?

・日曜や春陽の街を出勤す

点数: 1

「朧月茶こしをたたくかろき音」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 朧月茶こしをたたくかろき音

こんばんは。

コメントの「ちまちました句」、どこを気にしたのかわかりませんが、私の感覚では全く「ちまちま」はしていない句だと思います。

◆上五名詞の体言止めでもよいのですが、この句は「や」を用いた方が合うと思います。
 「朧月」は同じ意味で「ろうげつ」とも読み、季語にもなりますね。

・朧月や茶こしをたたくかろき音

◆で、中七下五に若干の説明感があります。
 「茶こしをたたく」と「かろき」が別々に「音」を説明しようとしているので、だと思います。
 この句は本来「かろき音」と言いたいわけではなくて、作中主体は「茶こしをたたく音」が「軽い」と気付いた、というのが順序だと思います。とすれば、その語順の方がいいような気がします。

・朧月や茶こしをたたく音かろし

点数: 1

「仏壇の奥仄暗き昼炬燵」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 仏壇の奥仄暗き昼炬燵

こんばんは。

◆初読ではちょっと迷った上で、「仏壇の奥仄暗き昼/炬燵」と、昼の後に切れがある形で読みました。
 「仄暗き」は連体形で、直後に名詞があればつながるかたち。その上で「昼炬燵」という五音の単語では句中に切れがない形になってしまい、読みが気になったからです。
 実際、「仏壇の奥仄暗き昼/炬燵」で、リズムは悪いですが取り合わせとして全く破綻していないので・・・

で、コメントを読んで驚きました。
◆「昼炬燵」と読ませて句を一物仕立てとしている、とのことですが、「仏壇」と「炬燵」は私の知識では別の物体です。この句を「炬燵の一物仕立て」とは思えませんね・・・
 私が知らないだけで、仏壇が炬燵の一部になっている文化がある(炬燵の中や上に仏壇がある)というわけではないですよね?
◆もしかして「仏壇の奥のように仄暗い昼炬燵である」という意味の比喩で、暗喩にしたのでしょうか?
 でもこの句形では暗喩にも見えず・・

◆・・ここでふと思ったのですが、もしかして「一句一章」という意味で「一物仕立て」と言ってませんか?

といろいろ考えながら提案句です。

・仏壇の暗きを昼の炬燵より

点数: 1

「春雨の玻璃の雫の丸みかな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 春雨の玻璃の雫の丸みかな

こんばんは。

初読で句意は理解はしました(窓ガラスに「玻璃」と使いたがる俳人さんは多いので)。
が、わざわざ「玻璃」という単語を使うことの是非はあると思いました。
この句は「雫(の丸み)」に注目している形なのですが、「玻璃」という仰々しい単語によってガラスにも注目してしまって、映像の焦点がどっちつかずになっている感じはあります。

・春雨の窓の雫の丸みかな

点数: 2

「古民家に偲ぶ昭和や春時雨」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 古民家に偲ぶ昭和や春時雨

こんばんは。

「偲ぶ」が若干説明臭い気がしますね。
「民家」ではなく「古民家」とわざわざ「古」を付けていますし、何かを偲んでいることをそれ以上に言いたくない気はします。

・古民家の昭和に触るる春時雨

私の句については自句自解はしませんが、慈雨様がけっこうキャッチしてくれています。「枯渇中」は私の俳句力の話で句と直接は関係ないので無視してください。

点数: 1

イサクさんの俳句添削依頼

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