俳句添削道場(投句と批評)

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「山栗の色艶良きを食みにけり」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 山栗の色艶良きを食みにけり

素一さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

自生している栗は食べた事無いのですが、渋みや苦味が凄そうですね。自分は甘栗で満足しとこうかな。
色艶の良い山栗を取って食べるという何気ない光景ですが、好きな句です。というか何かしら食べてる句は大体好きです。食いしん坊なので!
個人的には「色艶」がちょっと重いかなと感じました。「色」か「艶」のどちらか一つで、山栗の美味しそうな感じは伝わらないかなーと思いつつ。

「山栗の色の良きから食みにけり」

ここまで書いて思ったのですが、もしかしたら山栗ではなく「色艶」そのものを食べてるのかなーとも思い、もしそうだったら少し語順を変えて

「山栗の良き色艶を食みにけり」

とした方が伝わり易いような気がしました。

点数: 2

「月光に溺れてみたきソナタかな」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 月光に溺れてみたきソナタかな

藤井さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

んーちょっとこれは色々詰め込み過ぎの感じがします。
「月光」「溺れてみたい」「ピアノソナタ」名月に感動して色々語りたくなる気持ちは伝わりますが、作者が何を言いたいのか、何を強調したいのかがボヤけてしまっていると思います。
まず「月光」これは句の背骨になる部分ですので外す訳にはいかないでしょう。
溺れてみたくなるくらいキレイな月だなーというのを言いたければ、

「月光や溺れてみたき照度かな」

月光とピアノソナタを取り合わせたいなーという意図があるなら

「月光やソナタ聴こえてきそうなり」

いずれにせよ、「ソナタが聴こえてきそうな素晴らしい月光で、私はそれに溺れてみたくて〜」というのを全部語ろうとすると、17音の器というのはすぐに溢れてしまいます。
何を描き何を描かないか、考えるのも楽しいですよ。

点数: 0

書き直す見舞いの手紙ちちろかな

回答者 宮武桜子

添削した俳句: 病む人へ見舞の手紙ちちろの夜

やはり病む人と見舞いは重複ですね。
添削は一例です。何か映像化が必要だと思いました。

点数: 0

「月の背は白しスカートの中は」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 月の背は白しスカートの中は

根津さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

月の白からスカートの中に発想を飛ばす飛躍はなかなか良いと思います。
ただやはり字足らずによるリズム感の崩れがどうしても気になりました。
スカートの中って要するにパンツの事ですよね?堂々と「パンツ」って書けばいいのになーと思いました。素晴らしいじゃないですか、パンツ!僕も大好きです。白いパンツが一番好きです!!
(調子に乗りました。女性の方もいらっしゃるでしょうから、この辺にしときます)

月の背や綿のパンツの白さかな

点数: 1

「秋の昼人足絶えぬ古刹かな」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 秋の昼人足絶えぬ古刹かな

三男さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

上五に季語がしっかり存在していて、その季語を取り巻く情景を中七下五に配置する。基本的な造りに則っていて、非常に手堅い一作になっていると思います。
ただ、手堅さのあまり小さくまとまっている印象も受けました。御句では古刹と一纏めにしていますが、古刹にも色々あります。語り手が実際に見て感動した古刹を落とし込むと、読み手にもその感動は伝わるのではないでしょうか。
若干ニュアンスが変わりますが、「人足絶えぬ」を「賑わう」と置いたらどうでしょうか。余った枠で色々出来そうです。

固有の名称を置いてみるとするなら
「秋の昼清水寺は賑わいて」

どんな古刹かを印象づけるなら
「秋の昼賑わう古刹の鈍の色」

など、古刹にもう少し寄り添ってあげたらどうかな、と生意気ですが申し上げます。

点数: 0

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