俳句添削道場(投句と批評)

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「卵酒ひと口だけと下戸の父」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 卵酒ひと口だけと下戸の父

大浦三津子さん、こんにちわ。

自分も全くアルコールが弱いので尚更共感出来ました。とても心に沁みる良い句だと思います。直しは必要ないかと思います。

昨日句会で亡き父の事を 考 と一文字で表記するそうです。読み方まで聞かなかったので今ネットで調べたら こう でした。
参考までに。

点数: 2

彼岸花ファインダ越しやボードレルの批評

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: 彼岸花ファインダ越しやボードレル

森田拓也様、お早うございます。句を拝見させて頂きました。森田様の着眼点は非常に独創的で日々刺激を与えられます。この場をお借りして御礼申し上げます。
さて、ボードレールの句ですが、ボードレルでは違う人物になってしまうため、字余りになったとしても、的確に表記する必要があります。季語との取り合わせはについては、ハオニー様御指摘のとおり死者を連想させることや作風などから良いと思います。この句で一番難しいところは、ボードレールと季語のどちらに重きを置くかです。情景だけを切り取ると、彼岸花の写真を撮影に行った人物がカメラのファインダーを覗くとそこにはボードレールの亡霊がいたとなります。
つまり撮影者がボードレールに対して深い思い入れがないと句が成り立ちません。私は耽るという言葉を提案させて頂きます。
この際、ファインダーは切り捨てて破調で失礼します。
ボードレールに耽け白き曼珠沙華

点数: 1

「彼岸花ファインダ越しのボードレル」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 彼岸花ファインダ越しのボードレル

昨日句会の代表(森澄夫の直弟子)に

名月や男の作る手打蕎麦

の取り合わせの解説をお願いしました。
ワタシなり分析しますと要は「考えるな 感じろ」という事になります。俳句にも鍛え上げられた肉体的美と哲学思想が必要な気がします。
遅くなりましたが森田拓也さん、おはようございます。
いつも的確なアドバイスを頂き有り難うございます。

ワタシはギャンブルをしません。ボートレースやオートレースは聞いた事がありますがボードレールなる固有名詞らしき言葉は恥ずかしながら存じておりませんでした。
便利な世の中になったものです。サクッとネットで調べました。
その上で原句を読み直した結果感想として「ふーんなるほどね」ということです。
厳しい言い方をすると作句意図と計算があからさまなんですよね。勿論こういう句を評価する方もいらっしゃいますが森田拓也さんの目指す道としては合致しない句だと思います。

最近の添削依頼の句で良きお手本になるのが

極寒の闇に浮かびし白川郷(添削後 極寒の闇に浮かびぬ白川郷 ) 徹之

寒灯や岬の先の一つまで 大浦三津子

こちらの方向性ではありませんか?勿論自分が勘違いしているだけかもしれませんが。

あからさまな作句意図と計算を隠すならボードレルに対して彼岸花ではなくベクトルと距離を少しずらした季語を斡旋する必要があります。

森田拓也さんは御自分の詩人としての分析力とハオニーさんの理数系分析力をうまくミックスさせる事は予想がついていました。ですがハオニーさんの分析思考はかなり深いです。自分もその分析思考を分析しきれていません。
ヒントになりそうなのが平野こぼ(たしかこの人も理系)の100の発想法シリーズです。
改めて図書館で読み直してみようと思います。

確かに売るためとはいえ本のタイトルって魅力的なフレーズが並んでますよねぇ。

長文失礼しました。

点数: 1

「彼岸花ファインダ越しやボードレル」の批評

回答者 ハオニー

添削した俳句: 彼岸花ファインダ越しやボードレル

添削以来の句が最近出てこないハオニーです
質が上がり、量は減りました

余談はさておき、こちらの句で解説しましょう
「や」は文法的におかしいと気づいたようですね
そうです、「や」は来ない方がいいのです

彼岸花/ファインダ越しや/ボードレル
「/」で句の切れる場所を表現しています
一句が三つに切れています
俳句ではこれを「三段切れ」といい、一句がまとまりづらい、調べが滞る、リズムが悪いと嫌われる傾向にあります
三段切れの成功例はたくさんありますが、避けるのが無難です

感想
カメラ越しにシャルル・ボードレールの姿が見えたのかもしれない、というものだと伝わりました
彼岸花の「彼岸」が死を連想させるので、季語の使い方は合っていると思います

切れ字をするとしたら、ファインダ越しを強調するよりはボードレールを強調した方がいいと思います

カメラのファインダにボードレールが映ったかもしれない、というのなら
疑問・反語の「か」を使い
ファインダにボードレールか彼岸花

彼岸花という季語が先にでると、「あー、このボードレールという何かは亡くなった人なのだろうな」と展開が読めてしまいます
俳句を途中から読もうとする人はほぼいないので、上から下(横書きなら左から右)へ読んだときの展開を考えて語順を決めればいいのです

点数: 2

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