俳句添削道場(投句と批評)

添削と批評一覧最新の投稿順の20783ページ目

歳時記を冬までめくる扇風機

回答者 ハオニー

添削した俳句: 扇風機季寄せ一気に冬と為す

季語は扇風機だけだと捉えてもらうには、「これは季語なわけないな」と思ってもらえる書き方が必要ですね
季寄せ一気に冬と為す、では季節が寄せて一気に冬とした
と季語めいた捉え方が出来なくもないです
歳時記の「冬」と繋ぎ、「」をつければ歳時記の「冬」の章かなと捉えてくれると私は考えました

あとは歳時記関連が気になるところですね
歳時記が1冊にまとまっているものなのかなと思われないと、歳時記を読破したのだとひねくれた読み方が出ますね、私にそれができたのですから

歳時記と季寄せの違いは調べてみました
歳時記というのは、季語が記されている分厚い辞典のようなもので、例句まで書いてあるようです
1冊にまとまっているもの、春夏新年などと季節ごとに分かれているもの、人事時候などのカテゴリごとのものなど、様々です

一方、季寄せとは季語を季節ごとに分類してまとめたもので、例句やら季語の詳しい説明やらが少ない分、1冊にまとまっていることが多いそうです
俳句をつくるためにあるので、簡易な説明が記されているくらいだそうです

どちらが作者さんの意図に近いのかは判断できませんが、「季寄せ」は薄く「歳時記」はぶ厚いという偏見めいた思考から、私は「全てがまるっと1冊になっている歳時記」の方が扇風機の強さを出せると思いました

歳時記を「冬」までめくる扇風機
歳時記、「冬」、扇風機、と必要な情報だけを漢字で書くことで、要点が浮き出て読み手が理解しやすくなります
捲ると書けなかったわけではありません

手直しの句は相当物足りないので、参考程度で見ていただけると幸いです

点数: 0

扇風機わが歳時記を冬と為す

回答者 雨々

添削した俳句: 扇風機季寄せ一気に冬と為す

新米さま はじめまして!

まず原句「扇風機季寄せ一気に冬と為す」 説明を読んでとっても面白い着眼点だと思いました。
『あるある』 とみんなにやりとしますよね^^

問題点はこの原句ですと、何となくですが扇風機の主役感が薄いところが一番大きいでしょうか。。
扇風機季寄せ と名詞が二つ続いているせいかと思われます。
そして『季寄せ』が歳時記だと分からない場合、
扇風機が季節を寄せてきて、あたりを冬にしてしまった かのように読めてしまうかなー

そこで扇風機のあとに わが歳時記と入れてみました。
わが、は漢字が続かないためのものです。 歳時記、は先ほども述べた季寄せの誤解を無くすのと 音数ですね。

ただ、新米さまの原句、『扇風機季寄せ一気に冬と為す』よりも魅力的には欠けると思います。
あくまでも原句をなるべく壊さずに添削するならば、ということでご理解くださいね。

点数: 3

風に咲む妣や優しき彼岸花

回答者 雨々

添削した俳句: 彼岸花母の笑顔が揺れている

恵寿さん はじめまして!
そして皆様 こんにちは~^^

自分も若輩の身、添削などおこがましいのですが
読ませていただいて思うところ有りましたので…

まず 原句、『彼岸花母の笑顔が揺れている』 とてもお母様の事がお好きだったんだなぁと感じました。
ただ、前回の「手向けて」の句の時も書かれていましたがちょっと散文的でしょうか。。

前回からの課題だったらしい「亡き母」は「妣」一文字で解決できます。
妣は「はは」と詠み、亡くなったお母さんのことです。
ちなみに亡くなったお父さんは 「考(ちち)」です。
自分はその妣をハオニーさんの前回の手直し句を参考に『咲わせ』ました。

そして彼岸花についての捉え方として、
土地によって違うのかもしれませんし また現代に何を、と思われれるかもしれませんが
死人花、などとも呼ばれ 忌み嫌われたりさみしい、哀れなどの感情が少し混じる気がします。
きれいな花なのにかわいそうなことですよね。
もしかしたらハオニーさんの仰る『母狂ってる説』はこんな所も関係あるかもしれません。
そこで、彼岸花に「優しい」を付けてみました。
これでお母様の優しかったというのも兼ねて想像できるかと思いますし 彼岸花のイメージアップもしてやったつもりです 笑

恵寿さまの原句から少し離れた感じになっていたらすみません。
これは添削というより自分だったらこう詠む、という感想だと捉えて下さいね。

点数: 6

告白に冷や汗たらり扇風機

回答者 腹井壮

添削した俳句: プロポーズノーしか言えず扇風機

この添削道場ですでに

鬼嫁にイエスと言わぬ扇風機

こんな感じの句が発表済みですので 首を降り続けている→答えはノー の発想から離れたいと思います。

冷や汗も季語じゃないかとのご指摘があるかもしれませんが、汗に季節感があっても冷や汗に季節感があるとは思えませんでしたので季重なりにならないと判断しました。

俳句と川柳を厳密に区別する物差しはありません。

作者がこれは俳句といえば俳句、これは川柳といえば川柳です。

ただし動詞の数を多くすれば川柳で少なくすれば俳句らしい見た目になります。

点数: 3

遠き日の亡き母の笑み彼岸花

回答者 ハオニー

添削した俳句: 彼岸花母の笑顔が揺れている

母の笑顔が揺れている
これは解釈の仕方によっては、狂っている母親説が出ますね
揺れている理由がわからないため、その原因を考えるとこういった作者さんの予想もしない解釈が生まれます
私のように誤解される経験が多い人ほど、こういったことはよく分かるものです

俳句は17音しかない短い詩なので、基本的に短く言えることは短く言いましょう
亡くなった母の笑顔が揺れている
→亡き母の笑み

彼岸花亡き母の笑み○○○○○
○○○○○亡き母の笑み彼岸花
元の句が12音分でいえました
あとは5音分を自由に使えます

彼岸花と母の笑顔だけでは、この句の状況が分かりません
5W1Hのどれかを補えば、読み手が想像しやすくなります
Who(誰が)は亡き母なので、補わなくてもいいかなと

たとえば、When(いつ)を補うと
遠き日の亡き母の笑み彼岸花

Where(どこで)を補うと
病室の亡き母の笑み彼岸花

いろいろやってみて、ああでもないこうでもないとやっていると、ふとしたときにすごいものができるかもしれません
健闘を祈ります

点数: 5

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ