歳時記を冬までめくる扇風機
回答者 ハオニー
添削した俳句: 扇風機季寄せ一気に冬と為す
季語は扇風機だけだと捉えてもらうには、「これは季語なわけないな」と思ってもらえる書き方が必要ですね
季寄せ一気に冬と為す、では季節が寄せて一気に冬とした
と季語めいた捉え方が出来なくもないです
歳時記の「冬」と繋ぎ、「」をつければ歳時記の「冬」の章かなと捉えてくれると私は考えました
あとは歳時記関連が気になるところですね
歳時記が1冊にまとまっているものなのかなと思われないと、歳時記を読破したのだとひねくれた読み方が出ますね、私にそれができたのですから
歳時記と季寄せの違いは調べてみました
歳時記というのは、季語が記されている分厚い辞典のようなもので、例句まで書いてあるようです
1冊にまとまっているもの、春夏新年などと季節ごとに分かれているもの、人事時候などのカテゴリごとのものなど、様々です
一方、季寄せとは季語を季節ごとに分類してまとめたもので、例句やら季語の詳しい説明やらが少ない分、1冊にまとまっていることが多いそうです
俳句をつくるためにあるので、簡易な説明が記されているくらいだそうです
どちらが作者さんの意図に近いのかは判断できませんが、「季寄せ」は薄く「歳時記」はぶ厚いという偏見めいた思考から、私は「全てがまるっと1冊になっている歳時記」の方が扇風機の強さを出せると思いました
歳時記を「冬」までめくる扇風機
歳時記、「冬」、扇風機、と必要な情報だけを漢字で書くことで、要点が浮き出て読み手が理解しやすくなります
捲ると書けなかったわけではありません
手直しの句は相当物足りないので、参考程度で見ていただけると幸いです
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