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朝まだき炭熾す背に赤子泣く
回答者 三日酔いの防人
添削した俳句: 朝まだき炭熾す背に赤子泣く
かぬまっこ様、お早うございます。お手本のような句ですね。完成されており、炭熾すと朝まだきが冬の朝の明けきらぬ、寒さと暗さを上手く詠っております。そこに赤子の泣き声。五感の作用で感じる句です。
私の個人的意見として、句には大きく分け、読み手に言い切る句と想像させる句の2種類があると思います。この句は前者でよく完成されております。
怒られること覚悟、後者とするならばという点で提案させて頂きます。
朝まだき炭熾す背の赤子かな
赤子が泣いているのか、笑っているのか、すやすや眠っているのか、色々と想像できます。すやすや眠っている様子を想像して頂ければ、朝まだきという言葉に深みがでます。お手本のような素晴らしい句をありがとうございました。
点数: 1
「旧道や蔦のバス停時刻表」の批評
回答者 腹井壮
添削した俳句: 旧道や蔦のバス停時刻表
朝から興奮気味の腹井壮です。
渡 弘道さん、おはようございます。
これぞ名句です。ワタクシはハオニーさんから過大な評価を頂きましたが今回はそれ以上です。
この句には理数的な計算も詩的な計算も丁寧に施されており全く隙がありません。
勿論、他の方から見て添削の余地があるかもしれませんがワタクシが手を入れられるレベルの句ではありません。
渡 弘道さんが推敲するならかなり上達してからのほうがよろしいかと思います。
最初は上五の「旧道や」とその後のバス停が気に入ったので時刻表は削ろうとしました。そして蔦ではなく蝉でも鳴かせてみようかなと。
全くもって浅はかでした。自分の添削能力も作句能力がいかに浅いかを教えて頂きました。興奮と同時に反省もしております。
添削依頼のあったブランコの句にしても今回の句にしても何か時間というもの常に意識されると今後さらに伸びてゆく方ではないかと存じます。
点数: 2
「旧道や蔦のバス停時刻表」の批評
回答者 森田拓也
添削した俳句: 旧道や蔦のバス停時刻表
渡 弘道さん
おはようございます。
旧道の誰もいない雰囲気や、朽ちた時刻表におそらく蔦が絡まっているのであろう描写が、哀愁があって、かっこいい句ですね。
読後感も取り残されるような感じが素敵です。
点数: 2
「除雪車の後ろに鉄路浮かびけり」の批評
回答者 森田拓也
添削した俳句: 除雪車の後ろに鉄路浮かびけり
腹胃壮さん
おはようございます。
いつもお世話になり、どうもありがとうございます。
僕の句へのご添削どうもありがとうございます。
「が」は助詞「の」を使うこと。
「黒い」より「黒き」であること。
僕がとても知りたいことばかりでした。
どうもありがとうございます。
「浮かびけり」というご表現だけで、ありありと列車が通る姿が想像できることが、
かっこいいですね。
人々が除雪のために、働くお姿も豊かに想像させていただける句です。
僕も、中七の「後ろに鉄路」より「後に鉄路」の方が良いような気がします。
「ろ」という言葉が視覚的にも目立つ気がしまして、「後に」というご表現の方に、
僕も賛成いたします。
点数: 1