張り詰めた乳房の如く泉噴く
回答者 イサク
添削した俳句: 吾子の吸う乳房のごと泉噴く
おはようございます。
★「泉底」卓鐘様からもありましたが、蛇笏が使っていたのは記憶にあり(某サイトの投句前に調査)、逆に蛇笏しか用例は見つけておりません。読みも「せんてい」なのかどうかはわかりませんでした。
推敲中は「泉の底」で字余りさせていましたが、卓鐘様の投句も知っておりましたし意味もわかる、字余りも回避できるということで投句時に変えました。ご意見ありがとうございます。
御句拝読しました。
中六っぽいのはミスと思いますが、もしかして「乳房」を「にゅうぼう」と読ませていますか?(ここではミスとしてスルーします)
文字面では、同じ夏の季語「噴泉」と迷いますね。(厳しく取ると「泉」に「噴く」という措辞が使えなくなってしまいますので、ここもスルーします)
比喩の部分は、上五「吾子の吸う」は不要ではないかと思いました。吸って出てくるものを「噴く」と表現することへの違和感です。
また俳句の先人たちは、「乳房」「乳(母乳そのもの)」の使い分けを意識しているように思います。
これは季語「泉」を「水の湧き出る場所」と捉えるか「湧き出た水そのもの」と捉えるかの差にも出るかと思います。
御句は比喩構成上は前者ですが、「泉噴く」の措辞を持ってきたことからすると、どこかで混ざっているのでは?
「泉噴く」ならば、後者の句意「湧き出た水そのもの」で再度推敲してみてもよいのかと思います。
点数: 1