「遅桜早めに終えしテレワーク」の批評
添削した俳句: 遅桜早めに終えしテレワーク
小沼天道さま、こんにちは。
コメントの件、考え方の方向性は間違ってないと思います。
ただ、コメントにある【テレワーク早めに終えて遅桜】はそんなに散文的とは思いませんでした。
「テレワークを早めに終える」ことと「遅桜」で映像が切り替わっている(=中七で意味が切れている)、取り合わせの句だと思うので。
まあ、もし【テレワーク早めに終えて生ビール】とか【テレワーク早めに終えて桜見る】とかだとモロに上五・中七・下五がつながってしまい、「普通の文章を五七五にしただけ」と言われる(散文的)と思いますが。
強いて言うなら中七でズバッと切った方が、更に散文感がなくなると思います。
・テレワーク早めに終ふや遅桜
一方、投稿句【遅桜早めに終えしテレワーク】はたしかに散文的ではないですが、ちょっとわかりづらいです。
テレワークを終えて桜を見たんですよね?
つまり、実際には「テレワーク→桜」という順なのに、句の方は「桜→テレワーク」と、時間を遡る順になっていて混乱します。
また、「テレワークが遅桜を早めに終えた」みたいな意味にも読めてしまいます(早めに終えたのが遅桜かテレワークかわかりにくい、いわゆる山本山の形)。
何となく伝わりますかね?
またよろしくお願いします。
点数: 0