俳句添削道場(投句と批評)
慈雨さんのランク: 師匠623段 合計点: 1,987

慈雨さんの俳句添削依頼

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逃水やこゑに反抗期の兆し

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入学式マック予備校犬散歩

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子守唄しづかに終へていぬふぐり

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トリアージタッグの黒に蝶々

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だとすれば犯人は嗚呼猫の恋

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慈雨さんの添削

「遅桜早めに終えしテレワーク」の批評

添削した俳句: 遅桜早めに終えしテレワーク

小沼天道さま、こんにちは。
コメントの件、考え方の方向性は間違ってないと思います。

ただ、コメントにある【テレワーク早めに終えて遅桜】はそんなに散文的とは思いませんでした。
「テレワークを早めに終える」ことと「遅桜」で映像が切り替わっている(=中七で意味が切れている)、取り合わせの句だと思うので。
まあ、もし【テレワーク早めに終えて生ビール】とか【テレワーク早めに終えて桜見る】とかだとモロに上五・中七・下五がつながってしまい、「普通の文章を五七五にしただけ」と言われる(散文的)と思いますが。
強いて言うなら中七でズバッと切った方が、更に散文感がなくなると思います。
・テレワーク早めに終ふや遅桜

一方、投稿句【遅桜早めに終えしテレワーク】はたしかに散文的ではないですが、ちょっとわかりづらいです。
テレワークを終えて桜を見たんですよね?
つまり、実際には「テレワーク→桜」という順なのに、句の方は「桜→テレワーク」と、時間を遡る順になっていて混乱します。
また、「テレワークが遅桜を早めに終えた」みたいな意味にも読めてしまいます(早めに終えたのが遅桜かテレワークかわかりにくい、いわゆる山本山の形)。

何となく伝わりますかね?
またよろしくお願いします。

点数: 0

「ゴンドラの如き地球や春の行方」の批評

添削した俳句: ゴンドラの如き地球や春の行方

独楽爺さま、こんにちは。
壮大で面白い発想ですね。

ゴンドラなので、もう行く先は決まっていて変えられないーーということの示唆かなと想像しました。
春から夏になるという自然の摂理のことか、それとも滅びゆく地球への危機感か。

「春の行方」。「行く春」の子季語であるんですね、知らなかった。面白い表現の季語ですねー。
このままいただきます。

点数: 1

「郭公やこの子ぼくには似てないね」の批評

添削した俳句: 郭公やこの子ぼくには似てないね

めい様、こんにちは。
投句のペースが上がってきましたね。少し良くなりましたでしょうか?

切れ字「や」+口語はアリ派、ナシ派でいろいろ議論があるようですね。
NHK俳句で中西アルノさんの「珈琲やなんにもうまくいかない日」という句、高野ムツオさんをはじめ最も多くの人が票を入れていました(しかも無季…)。
以前にも同番組で「夕立や傘がなければ走るだけ」という句に片山由美子さんがOKを出していたようです。
(もちろん、文語に統一すべきという人もいます)

この句の場合、「この子ぼくには似てないね」は人のセリフだと思うので、文語にするとかえって変ですし、私は「や」で気になりませんでした。

ただヒッチさんの仰るように、季語は近い気がします。
「ぼくには似てない」ですから実の父親の言葉だと思いますが…(養父なら似てないのは当たり前なので)。
単に母親似なのか、それとも父親は別人という修羅場なのか、内容は面白い句だと思いました。

感想だけですみません。またよろしくお願いします。

点数: 1

「昔から此処に居るてふ蝸牛」の批評

添削した俳句: 昔から此処に居るてふ蝸牛

るる様、こんにちは。
大きな蝸牛、今でも記憶に残るくらいだったのですね。面白い句材ですねー。

〇「てふ」…「~という」って意味でよく使われるアレですね。
この句では「此処に居るという蝸牛」、「~と言われている」という意味での使い方ですね。
たぶん間違ってはいないと思いますが、けっこう珍しい使い方のように思いました。
よく見かけるのは「AてふB」という、AをBで言い換えたりするような使い方かなと。
・冷麦てふ水の如きを食うてをる/筑紫磐井
ちょっと私も自信ないので、勉強します。

〇コメント無しで句を見ますと、何か地域の伝承みたいな話かと思いました。昔からここにいると言い伝えられている蝸牛、みたいな。
ただそうすると、季語「蝸牛」は本当に目の前にいるのかという疑問が出てきます。
また、その伝承の解説のような句になってしまうようにも思います。

今その蝸牛を見た、という視点で詠んだ方がいいような。
・神話めく巨躯で出でたり蝸牛
・絵本よりなほ大きなる蝸牛
・ででむしが百年生きたくらいでかい

またよろしくお願いいたします。

点数: 0

「有難きミミズ出て来て驚ぬ」の批評

添削した俳句: 有難きミミズ出て来て驚ぬ

古山雅一さま、はじめまして。よろしくお願いいたします。
畑をやられているんですね!
ミミズを発見した一瞬の驚きと喜び。 佳いテーマだと思いました。

いくつか気になった点をコメントさせてください。
〇細かいことですが、動物や植物の季語はカタカナではなく、漢字や平仮名で書くことが推奨されます(「チューリップ」などの外来語は除く)。
ミミズは「蚯蚓」と表記すると良いと思います。

〇「俳句は説明を嫌う」とよく言われます。
俳句はわずか17音という短い詩ですので、説明を入れるとそれで終わってしまい、詩情が生まれません。特に「季語の説明(季語の中に含まれている情報を句の中で説明すること)」は嫌われます。「白い雪」とか「じめじめした梅雨」とか。
御句で言うと、「有難き」は季語「蚯蚓」の中に含まれている情報になります。歳時記で「蚯蚓」の解説を見ると、土への有益性について書かれているはずです。
季語の力を信用して、「有難き」は省略した方がいいと思います。

〇「驚ぬ」は「驚きぬ」と書きたかったのでしょうか?
これも俳句の定石として、嬉しい、悲しい、驚いたなど作者の感情は書かない方が成功しやすいです(例外はありますが)。
淡々と映像を描写した方がかえって気持ちも伝わりやすく、深みのある句になります。

〇逆に、畑という場所情報は書かないとわからないので、書いた方が良いと思いました。

ひとまずコメントにある通りに、
・吾が畑に初めて出づる蚯蚓かな
と考えてみました。
その瞬間の驚きや喜びはちゃんと読者が想像してくれますよ!

長文失礼しました。
またぜひ投句してください!

点数: 0

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