「昔から此処に居るてふ蝸牛」の批評
回答者 慈雨
るる様、こんにちは。
大きな蝸牛、今でも記憶に残るくらいだったのですね。面白い句材ですねー。
〇「てふ」…「~という」って意味でよく使われるアレですね。
この句では「此処に居るという蝸牛」、「~と言われている」という意味での使い方ですね。
たぶん間違ってはいないと思いますが、けっこう珍しい使い方のように思いました。
よく見かけるのは「AてふB」という、AをBで言い換えたりするような使い方かなと。
・冷麦てふ水の如きを食うてをる/筑紫磐井
ちょっと私も自信ないので、勉強します。
〇コメント無しで句を見ますと、何か地域の伝承みたいな話かと思いました。昔からここにいると言い伝えられている蝸牛、みたいな。
ただそうすると、季語「蝸牛」は本当に目の前にいるのかという疑問が出てきます。
また、その伝承の解説のような句になってしまうようにも思います。
今その蝸牛を見た、という視点で詠んだ方がいいような。
・神話めく巨躯で出でたり蝸牛
・絵本よりなほ大きなる蝸牛
・ででむしが百年生きたくらいでかい
またよろしくお願いいたします。
点数: 1
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いつもありがとうございます。るるです。
子供の頃、夢みたいに大きな蝸牛を見たことがあります。実際にはそこまで大きくなかったかもしれませんが。
一緒にいた祖母が「化石みたいだね」と言って、おばあちゃんもカタツムリも両方怖かったのを思い出しました。「昔々、あるところに・・・」と語りだしそうな。怖い物語が始まりそうな。そんな感覚を詠みました。
どうぞよろしくお願いいたします。