「散る銀杏かと思いきや冬の蝶」の批評
添削した俳句: 散る銀杏かと思いきや冬の蝶
こんばんは。
なお(じい)様(表記しつこい?)節ですね!!
俳句として成立はしていると思うのですが、やはり「かと思いきや」が気になります。オチをつけるために中七を全て使い切っている感じですね。
風景が二通りに解釈できます。
⇒銀杏黄葉が落葉する中に蝶が紛れ込んでいた
おそらくこちらの解釈が正しいのだと思いますが、必ず季重なりすると思いますし、「銀杏黄葉と見間違えた」までは入れにくいです。
季重なりを避けるなら「銀杏並木」+「冬の蝶」として、冬の銀杏並木が黄葉・落葉していると受け手に思ってもらうしか・・
・銀杏並木歩めば冬の黄蝶かな
⇒銀杏落葉かと思ったら冬の蝶だった!(銀杏落葉がそこにあるかないかは問わない)
掲句はこちらの意味になっていると思います。
こちらの意味でよければ、比喩を使えば季重なりは解決しそうです。
・銀杏落葉に似て冬の紋黄蝶
・冬蝶の舞ふや落葉の舞ふに似て
点数: 1