「水上の新緑に風ダムの朝」の批評
添削した俳句: 水上の新緑に風ダムの朝
こんにちは。
さわやかな光景ですね。
工夫をしたところのようですが、上五が省略可能に感じます。
中七下五「新緑に風ダムの朝」この措辞だけで、ダムの上を風が通っている映像が出ています。
と思ってコメントを見たら、
もしかして「ダムの水かさが増えて根元が水没した水没林・樹木」をお詠みでしょうか?
これを「水上の新緑」「水中の新緑」「水面の新緑」+「ダム」で理解させようというのは、さすがに言葉足らずな気がしています。
水上の新緑・・ふつう新緑はダムの水面よりも上にあります
水面の新緑・・ダムの水面に近い枝、あるいは水面に移った樹木を想像します
水中の新緑・・水面に映った樹木?あるいは葉っぱまで水没してしまった樹木をストレートに表現した?あるいは水中で育つ藻類を「新緑」と見立てた?
という感想です。
「水没林」という単語が言葉の経済効率が高い(音数のわりにしっかりと風景が想像できる言葉)と思いますので、これを使って提案句とします。「水没林」を入れれば「ダム・湖」は言わなくても風景に出てくると思います。
・新緑の水没林や風の朝
点数: 2