返信一覧の表示
追放された機械工師のダンジョン要塞化計画 (No: 1)
スレ主 浦糸 香 投稿日時:
小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n4386ex/
新人賞に応募したいなという思いで現在執筆中の作品です。
プロットをしっかり組んだとは言え、文章力やキャラクターの個性等の味が生かされてない気がしたので、今回批評を貰いにこちらのサイトに参りました。
世界観設定や、描写等で不自然に感じられる点、キャラクターの個性が(特に主人公やヒロイン辺り)出ているかなど、批評を貰えたら非常にありがたいです。
まだ14話程度しか書けていませんが、よろしくおねがいします。
あらすじ(プロット)
勇者候補筆頭のパーティーに属するゼロは、固有スキル『科学者』と『採掘王』を初めとした多くの生産スキルをSSランクまで極めた者だった。彼は冒険の役に立ちそうな機械や武器を開発しては、高難易度ダンジョン攻略などに貢献する。しかし、魔法学が主体となっている世の中では科学は認められず、ゼロは役立たずの烙印を押され、パーティーを追放させられるのだった。
しかし、目的を失って森を彷徨う途中、彼はダンジョンフェアリーを名乗る謎のエルフ、フィーナと遭遇する。憧れのダンジョンを創るため、ダンジョンのマスターを探していた彼女は、ゼロにマスターになって欲しいと契約を懇願した。そして、行く宛もなかったゼロは興味本位でその契約を了承するだった。
そこでフィーナは初めて気づく。そのゼロという男がどれ程恐ろしい知識と才能を秘めた人物なのかを……。科学技術を駆使して彼が創り上げた迷宮――それは最早、機械要塞だったのだ。
一方でゼロを追放したパーティーの者達も徐々に気づき始めるのだ。ゼロがどれ程までに今までダンジョン攻略に貢献してきていたのかを。
これは機械と科学をこよなく愛する男が、とんでもないダンジョンを創り上げてしまう物語。
目的:プロになりたい!
要望:欠点の指摘歓迎!
この小説を批評する!追放された機械工師のダンジョン要塞化計画の批評 (No: 2)
投稿日時:
オミクロンです。一読させていただきました。文章構成はかなりしっかりしていますので、設定や描写などの部分に言及させてください。
まず、浦糸様が書いているこの作品は、転生ものではありませんよね。純粋な異世界の物語です。その世界に、我々の詳細な単位を多く持ち込んではいけないと思います。
確かに便利なのは否定しません。読者は我々です。ですが主人公の主観でそれが許されるのは、転生者か転移者だけです。もしくは相応の理由が必要になり、お目こぼしを貰えるような説得力が必要になります。
その世界で、1時間が1日を24等分したものである確証はどこにあるでしょうか。1メートルが、我々の地球の赤道から極地までの子午線弧の約1千万分の1と同じ確証はどこにあるでしょうか。8時という時制は、太陽がどこまで登ったところでそう言われるのでしょうか。
仮にこれを成立させるのであれば、内部で使われる度量衡が、我々の世界で使われる度量衡と一致していることを説明しなければいけません。
更に、DNAやプラズマといった科学用語が出てきています。これも先ほどと同じです。
我々の世界で使う詳細な現象名を使えば使うほど、「この世界どうなってんの?」「主人公何者なの?」という疑問に溢れます。
他にもSF小説とか、カーボンとか、炭素とか、スプリンクラーとか。枚挙に暇がありません。ここまで来ると、「この世界は異世界なのか?」という疑問へと発展します。
まだ年、日、歳、割といったものは許容される範囲だと思います。ですが度を逸しています。
仮に成立させるのであれば、文章の世界と読者の世界が近しい相応の理由が必要です。例えば、遥か昔に滅んだ世界の規格が今も生きている。ということを匂わせさえすれば、印象が大きく変わります。
実例を出しますが、なろうで月夜涙様が書いていた、【魔王様の街づくり!】という似たような内容の、単行本化された小説があります。
そこで主人公は、ほぼ異世界と思われる世界にも関わらず、初っ端から21世紀のこの世界に実在する銃を使い、我々の尺度を持ち出し、敵を殺します。挙句オーストラリアという実際の国名まで出します。ここまでだったら眉唾物です。
ですがその物語の最初の1話で、自身の記憶がない事、何故か21世紀の人類の概念が懐かしい事、自身の事を疑問に思っていることが提示されています。これらが免罪符となって、一時的に「そういうもの」と受け入れられます。
そして物語中盤で、その世界が遥か未来の地球であること、主人公は21世紀の人類の意識を抽出された存在であることが説明されます。ここまでしてようやく「なるほど」と認められるわけです。
総括します。完全異世界人に、読者である我々の世界の規格を平然と使わせてはいけません。使えば使うほど、世界に対して疑問を抱かせてしまいます。例外は、免罪符を最初期に提示し、後々その免罪符に対する説明がなされる場合だけです。
そしてその最強の免罪符が、【異世界転生、異世界転移】なのです。
あと、会話文も段落分け出来ます。やりましょう。1文が異常に長い部分があります。小分けしましょう。それ以外に関しては粗はないと思いました。
以上です。酷評失礼しました。
良かった要素
ストーリー 設定
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。
追放された機械工師のダンジョン要塞化計画の批評の返信 (No: 3)
投稿日時:
拙作に批評ありがとうございます。
なるほど、最初期に免罪符を提示する必要性がありますか……。何か追加のストーリーを考える必要がありそうですね。
実を言うと、ネタバレみたいになるのであまり言いたくはありませんでしたが、科学用語や尺度等が地球と統一されているのにはちゃんとした理由があります。ただ、月夜様がお書きなられた小説とは展開は違って、『現実=小説の世界』ではないのですよね……。それに恐らく明かすのも相当終盤になってしまうので非常に考えものです。
オミクロン様が仰っられた通り『文章の世界と読者の世界が近しい相応の理由が必要』という事を踏まえて、少しシーン等を追加してみたいと思います。
再度、思わず流石と思ってしまうほどの批評ありがとうございました、とても参考になりました。
小説投稿先URL
https://ncode.syosetu.com/n4386ex/(別タブが開きます) この小説を批評する!