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家族の記憶 (No: 1)
スレ主 朱鈴 投稿日時:
小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n2638ga/
はじめまして。朱鈴(あかりん)と申します。初めて完成させた作品です。自分の作品が客観的に見てどういう印象をあたえるのか、文章や展開に不自然な点がないか知りたいので、批評いただけますとありがたいです。
あらすじ(プロット)
――お前は親を殺した。お前は親に呪われている――
その言葉は少年の心をひどく傷つけた。魔術師の孫イズメイルは、両親の記憶を持たない。父母について語ることを、彼の姉と祖母は頑なに拒むのだ。だが、ついに少年にもたらされた真実は、あまりに惨く、あまりに悲しいものだった――。
家族の愛をテーマにした中編です。
目的:趣味で書く
要望:たのもー!(ボコボコにしてください)
この小説を批評する!人気批評!家族の記憶の批評 (No: 2)
投稿日時:
すごいものを読ませていただきました。一つの家族の数時間ぐらいの出来事を語るのに原稿用紙換算で53枚相当も費やし読ませる作品なんてめったにお会いできません。これが処女作ですかい!
自分が文句を言うのはあまりにも物語としてこじんまりとしていること。今のあなたでも、もっと大きい物語でも書けるのではないかと思います。
長所。良かった点
イズとマリンカの所作の描写が素晴らしい。丹念だけどねちっこくなく、読ませます。所作の描写は登場人物の過去を現し、セリフの描写は登場人物の現在を現しています。技術的にも大変参考になります。
良かった要素
ストーリー キャラクター 設定 文章
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。
家族の記憶の批評の返信 (No: 3)
投稿日時:
桝多部とあるさん、批評ありがとうございます。
長編を書く前の練習に、と書いてみた作品なのですが、そのように仰っていただき大変光栄です。
イズとマリンカの描写についても、しつこくなりすぎず丁寧に、を心がけましたので、そこを褒めいただけてとても嬉しいです。
読んでいただいたこと、そして貴重な批評をいただけましたことを心より感謝いたします。
本当にありがとうございました!
家族の記憶の批評 (No: 4)
投稿日時:
初めて小説を完成させたとは思えないほど文章が上手くて良かったです。
すらすらと読みやすかったですし、文章の書き方に特に問題は見当たらなかったので、内容について気になった点を書きたいと思います。
些細なところなので、いちゃもんみたいに感じられたら申し訳ないです。
あくまで個人の意見なので、合わなければ流していただいて構いません。
・主人公の描写不足?
これを説明するのに、まず話の分解から始めます。
場面ごとに何をしているように感じたのかまとめます。
①主人公が友人と喧嘩して帰ってくる。姉に事情を尋ねられて、両親を殺したのは自分のせいだと友人から言われたと説明する。姉は両親はあなたを愛していたし、そんなことは違うと説明する。主人公は、両親の死について何も話してくれないのは自分が両親に愛されなかったせいだと言って怒る。
②主人公、泣きつかれて寝てしまった後、起きる。自分だけが両親の死について知らないことは、のけ者にされているようで辛かった。怪我の手当てに気づき、姉の優しさに気づく。姉に対して怒ったことを反省する。
③祖母から両親の死について聞かされる。主人公は自分をかばって母親が死んだことを知り、自分のせいだとひどく責める。自分が殺したようなものだと。だが、祖母の説明により、その考えを改める。自分は両親に愛されていたのだと納得する。
家族の愛がテーマだと思うので、最後に「自分は両親に愛されていたのだと納得する。」が話のオチだと思います。
エンタメ的な話の作り方としては、物語の最初で何か欠けている主人公が最後に何かイベント(山場)を経て得ることになるので、冒頭での主人公は「両親に愛されていない」状態と感じました。
その愛されていない理由として、御作では「両親を殺したのは自分のせいだと友人から言われたこと」と「自分だけが両親の死について知らないことは、のけ者にされているようで辛かったこと」がその原因だと思いました。
ただ、②で「自分だけが両親の死について知らないことは、のけ者にされているようで辛かった。」と書いた直後に「怪我の手当てに気づき、姉の優しさに気づく。姉に対して怒ったことを反省する。」とあるので、「姉と祖母が両親の死について何も話してくれない不満の積み重ね」がイベント(山場)の前に薄れているように感じました。
③にて、「主人公は自分をかばって母親が死んだことを知り、自分のせいだとひどく責める。」とありますが、その理由に共感しづらさがありました。
「両親を殺したのは自分のせいだと友人から言われたこと」「自分だけが両親の死について知らないことは、のけ者にされているようで辛かったこと」「主人公をかばったせいで魔法が使えなかったこと」この上記三つが主人公がそう考えた理由だと思うのですが、友人からの暴言は祖母の説明で犯人の逆恨みだと事前に否定されていますし、「のけ者にされているようで辛かったこと」は前述した「姉の優しさに気づいたこと」で不満が薄れているように感じています。
最後に「魔法が使えなかったこと」に関しては、魔法をどうやって使うのか、話の中で描かれていなかったように感じたため、「魔法が使えなかった」という説明をしっかりと理解しづらかったです。
上記の理由により、自分のせいだと責める主人公の気持ちに私は共感しづらさがありました。
たぶん、主人公の自責の主な原因は、「のけ者にされているようで辛かったこと」だと思うのですが、それまでの積み重ねが説明だけでは私には深く伝ってこなかったため、描写不足なのでは?と思いました。
あと、「僕のせいで母様と父様が死んだ」「両親に嫌われていた」と考える前提として、「自分なんていないほうがいい」「自分は好かれない」と主人公の自己肯定感がすごく低い状態にあると個人的に感じるんですよね。元々主人公が自責的な性格では無さそうですし。
ですが、現状では主人公は姉から大切にされていて、自己肯定感が低い状態にあるとは感じませんでした。それも「真相を知った後に両親が死んだのは自分のせいだと思う」主人公の気持ちに共感しづらい原因になっているように感じました。
そのため、何か別に主人公の自己肯定感を低くなるような分かりやすいイベントを冒頭で起こすのもありなのでは?と思いました。
例えばですが、「主人公が何か失敗して、姉の大事なものを壊し、顔も見たくないと怒られた」→「姉に嫌われた? 落ち込む主人公」→「そんなときに友人から両親はお前が殺したといわれる」→「反論しようにも、両親について何も知らない主人公の苦悩を描く」→「友人と喧嘩する。」みたいな流れで、主人公の落ち込み具合を演出する方法もありなのでは?と思いました。それなら連鎖的に「僕のせいで両親が死んだ」みたいなネガティブな思考に陥る状況に私は共感しやすかったかもしれません。
一方で、「子供ゆえに誤解して自責した」というシチュも可能ではあると思うのですが、そのためには事前に子供ゆえに誤解しやすい人物像であるという伏線があったほうがよかったと思いました。現状では、②で「怪我の手当てに気づき、姉の優しさに気づく。」のシーンで、察しのよさ&思いやりに気づけるような人物のように感じるので、「誤解して自責した」という流れはそれまで描かれた主人公の人物像に私は当てはまりにくかったです。
それと、話は変わりますが、血の復讐について、祖母が真相を話す前に少しでも伏線があると個人的によかったと思いました。
繰り返しになりますが、あくまで個人の意見なので、合わなければスルーしてくださいね。
自分のことを棚にあげて、色々と気になる点を書いて申し訳ないです。
些末な違和感だったために説明が長文になってしまいました。読みづらかったり、読み落としがあったりしたら、大変ごめんなさい。
最後まで読みやすかったので、うらやましいくらい技術は高いほうだと思いますよ。また、現在書かれている場面の表現力は高かったと思いました。主要なキャラたちも、みな好感が持てる感じだったので、キャラの描き方も良かったと思いました。
敵役のひどい性格が上手く伝わってきたので、こいつ酷いなぁってしみじみ感じて良かったです。
活動、応援しております。
ではでは、失礼しました。
長所。良かった点
文章の表現力が素晴らしかったです!
これからも頑張ってください!
良かった要素
設定 文章 オリジナリティ
家族の記憶の批評の返信 (No: 5)
投稿日時:
ふじたにかなめさん、お読みいただき、ありがとうございます。
まず、文章と表現、キャラの描き方を誉めていただけてとても嬉しいです。アガフィヤの悪辣さも伝わったようでよかったです。
そして、主人公の描写不足についてのご批評、大変参考になりました。
>>たぶん、主人公の自責の主な原因は、「のけ者にされているようで辛かったこと」だと思うのですが、それまでの積み重ねが説明だけでは私には深く伝ってこなかったため、描写不足なのでは?と思いました。
本作では、姉の弟に対する愛情をより重点的に書いたことで、両親について語ってくれない姉と祖母に対する不満が表現しきれなかったのかもしれません。本当は今までの出来事で不満や疎外感が積み重なっていた描写をもっと入れてみるとよかったかもしれないですね……。
主人公を庇ったため魔術が使えなかった理由についての描写は、完全に失念しておりました。ここを入れなければ確かに説得力に欠けてしまいますね。ご指摘ありがとうございます。
>>あと、「僕のせいで母様と父様が死んだ」~(略)~それまで描かれた主人公の人物像に私は当てはまりにくかったです。
確かに、主人公は普段、自己肯定感はそこそこ持っていて年齢の割に聡い設定なのですが、友人の暴言で傷付き、姉たちが両親のことを自分に隠すことへの寂しさと姉に暴言を吐いた罪悪感を募らせていた矢先に凄惨な両親の死の真相を知ったことで、冷静にものが考えられなくなって極端な思考に走り「自分が親を殺した」と思ってしまった、という状況でした。ですが、ご指摘いただいているとおり主人公は姉の愛情をしっかり感じていたので、どうしても孤独感や疎外感を描写しきれていなかったのと、「自分が親を殺した」と考えるまでの心理描写、シチュエーションに不足があったかもしれません。キャラクターの、その思考や発言に至るまでの自然な心理的変化、きっかけとなる出来事が作中で分かるよう丁寧に描写することを意識してみようと思います。例えとして上げてくださった流れも、大変参考になりました。確かに、この流れですと立て続けに不信感を募らせるイベントが続くので、自己肯定感を揺さぶるにはもってこいですね……。
>>血の復讐について、祖母が真相を話す前に少しでも伏線があると個人的によかったと思いました。
血の復讐は、2話の最後と3話冒頭を際立たせるため、あえて伏線などは張らずに書きました。ですが、ご意見として受け止めたいと思います。ありがとうございます。
最後になりましたが、ひとりで執筆しては気が付きにくい点を丁寧に分析、批評していただけて、とてもためになりました。
評価していただいたところはこれからも伸ばしつつ、ご指摘いただいた点は心に留め置いて今後に生かしてゆこうと思います。
本当にありがとうございました!
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
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家族の記憶の批評 (No: 6)
投稿日時:
第一話を読ませて頂きました。
登場人物の感情がしっかり描かれており、ふたりの両親に何があったのか? 何故マリンカは秘密にするのか? 等、続きが読みたくなりました。
長所。良かった点
主に言い争い場面ですが、ただの姉弟喧嘩ではない、真剣な家族の語り合いだと分かります。
特に一話ラストの姉弟ふたりが泣く場面は、マリンカの想いとイズメイルの想い、両方が伝わり切なくなりました。
様々な言葉を上手く使って、動作や感情の表現が目に見える様に書かれており。でも説明臭くない所が素敵です。
良かった要素
文章
家族の記憶の批評の返信 (No: 7)
投稿日時:
高柳 祥さん、こんにちは。
気づくのが遅くなってしまい申し訳ございません。
ご批評ありがとうございます。感情描写と言葉の表現は今回こだわった部分でしたので、そこを評価いただいたのはとても嬉しいです。
褒めていただけた長所を武器にできるよう、これからも励みながら書いていこうと思います。
最後になりますが、本当にありがとうございました。
小説投稿先URL
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