hexa さん : 0 No: 7の返信 を見て目から鱗。
おお・・・言われてみれば。
>>毎回JJさんの作品は序盤はけっこう読めるんだけど、だんだん難解になってきてついていけなくなってくる。
と言っていらっしゃいますが、私は逆に【あ、なんかストーリが雑になった。ベタな方向に逃げたな~読むの面倒だな~】と感じていました。
特に説明したい要素を、キャラのセリフに突っ込んで「はい出来上がり」みたいなのが一気に増えますね。
序盤は、じっくりねっとり読めたのに、後半は雑にしか読めなかった。設定の説明が難しくてゴチャゴチャと必要なさそうなデータだらけだから【ざっくり読み】になってしまっていたんだ。
読みおとしが出るわけだ。なるほど!
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なろうもの糞テンプレの利点に【説明をはぶける】というのがあります。
たとえば「悪役令嬢にはどでかいスパナがよく似合う」という作品があるのですが、序文これ
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【トラック】【ゲームの悪役令嬢】【破滅フラグ】たった1行で現状報告してみる。
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これだけで、
①主人公はトラックにはねられて死んだ、現代社会の人間の記憶がある。
②①の記憶と現代の自分の状態をすり合わせて見た所、前世で知っている物語の筋書きに地名や名前まで一致している。
③どうもゲームキャラに生れたらしい。
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ここが自分の存在も含め、ただのデジタルデータの集合体—————あるいは二次元の世界などの「低位異次元」である可能性もある(【哲学的ゾンビ】と【第四の壁】理論)。
単に植物状態になった「前世の自分」が見ている、冷めない悪夢の世界かもしれない(【胡蝶の夢】と【世界五分前仮説】)。
むしろその「前世の記憶」こそが自分の妄想である可能性も高い。【水槽の脳】
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だが、検証の結果、現代における科学知識(化学知識)などはこちらの世界でも成立する。数学の知識も合致し、高等数学などは、まだ公式を証明されていないようだ。
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よって魔法や錬金術、一定の病気などの不確定なジャンルが存在するかもしれないが、前世の知識として覚えている知識ーーーーーー化学知識や衛生知識、医療知識、人体における毒や薬の効果などは現世でも適用可能である可能性が高い。
よってとりあえずこの世界はパラレルワールド的な物であり。そして同時に、自身はこの世界に起こりうる確定的未来事象(みらいじしょう)のほとんどを知っていることを確定とする。
ただし「自覚した自分」という不確定な存在による別の問題の発生(【バタフライ・エフェクト】)は除く。
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④という上記の条件の上で、自分が何のアクションも起こさなかった場合、必ず破滅する立場にあることを確信する。
みたいなのを1行3ワードに圧縮できちゃうわけです。
すごくね?意味不明じゃね?
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なろう書籍化のスタート時、読書メーターという読書感想文を投稿しつつ読んだ本の管理をするサイト内を冷やかしたのですが
【設定が凝りすぎていて理解が追いつけない!!意味不明!!】
という感想が多かったです。
実際なろう作家も読者もこれらの情報圧縮を駆使しています。
下手な人だと圧縮しすぎて意味不明になるんです。
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で、後半になってからの JJ さんはその気になったら「1行3ワード」で説明できそうな文章をまったく圧縮せず、がー!!っと垂れ流しにしてしまっていますね。
難しいというより「あー、あるある展開ね」みたいな。前半は対照的に、めっちゃ圧縮ききすぎな感じ
これはあると思います。