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もしも貴方の元に可愛い吸血鬼が訪れたなら…第2話 全10話で完結

もしも貴方の元に可愛い吸血鬼が訪れたなら…の第2話

作者 不二才 得点 : 0 投稿日時:


「…………」
少女は居間へ入ってくると興味深そうにキョロキョロと周囲を観察する。
もとより女の子を招き入れるどころか友達らしい友達すらいない俺が、ひたすら趣味に走りアニメの美少女のポスターやらフィギュアやらファンブックをコレクションして並べ立てたヲタ部屋だ。
まともな神経の持ち主なら「やっぱ帰るね」とか「キモいんですけど」とか言って速攻逃げ帰り、もう俺とは金輪際関わりにならないだろう。だが、それでいい。俺なんか所詮はそれだけのつまらない男だ。
「…………」
「…………」
………。
あれ…?
ドン引きされるどころか、彼女はむしろ興味津々っぽい…?
「これ、貴方が作ったの?」
「い…いや、プロが作ったやつだよ。コミケ限定で55体しか存在しないレア物だけど…」
彼女が見つめるフィギュアは俺のコレクションの中でも格別にエロくクオリティの高いマイクロビキニを着たヴァンパイア美少女だ。こいつに目を付けるなんてなかなかいい趣味をしているようだ。嫁にするならこんな娘がいい。
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