君が私に教えてくれたら
作者 notebook 得点 : 1 投稿日時:
何で世界は、こんなにも真っ暗なのだろう。辛いことや悲しいことはずっと続くのに、楽しいことや嬉しいことは、すぐに去る。大切なものだっていつかはなくなる。でも、一生懸命毎日生きなくちゃ。だって私達は、この世に生まれたのだから。たくさんの物に囲まれて成長しているのだから。命を天からもらったのだから。
私の名前は、西野雨。あることがきっかけで、生きるのが辛くなった。小さな出来事かもしれないけど…
私は、田舎から栄えている都市に引っ越してきた。田舎では、誰とも関わらずのびのびと暮らしていた。しかし、今は、違う。都会という大きな世界で生きている。
ー私は、誰にも迷惑をかけたくない。だからいつも黙っている。なのに、あいつが近づいてきたから…何でクラス一の人気者が話しかけてくるの?あいつのせいで私が陰口を言われるようになった。女子の陰湿さも男子のデリカシーのなさも私は、嫌いだ。つまり、この世にいる人達みんな嫌いなのかもしれない。
「ねぇ、君って雨さんだよね?」
は?誰なのこいつ?よりによって何で私なんかに話しかけるの?
「そうだけど?あなたは?」
「俺は、中野大河。何でいつも話さないの?今日一緒に帰ろうよ!」
いやいや、何で、話したことのない人と一緒に帰らなければならないの?私は、そう思いながらも、
「あ、うん。」
と、答えてしまった。
それから、私の世界は、今よりもっと真っ暗になった。