人狼ゲームの第4話 全9話で完結
人狼ゲームの第4話
作者 厨二病? 得点 : 0 投稿日時:
第三章 殺した犯人は誰?_____
「くっそ!誰だよ人狼!このままじゃ次誰か死ぬかわかんねぇ!」
照が怒りを抑えきれずに言った。みんな友達の死にひどく動揺している。いつ自分が狙われるかわからない。早く人狼を見つけなければっ!
「じゃあ、、もうさっさと話進めちゃおう!!!ちょっと気になることがあるんだけどね、、、昨日の夜隣の部屋から誰かが出ていく音が聞こえたの?、、、信じたくないけど、、翔、、あなたが『人狼』なの?」
奏が少し緊張気味に聞いた。そんな分けないだろう。翔が、、!?でもこれは重大な『情報』だ。そうか奏の部屋の隣は翔か。だが、、奏が人狼側で嘘をついている可能性もある。
「あっ!それ私も気になってた!!翔が部屋から出ていく音が聞こえたから、、」
愛華も翔の隣の部屋にいる。これは、、、。二人がグルの可能性もあるが、、。それはあんまりなさそうだ。翔が、、洸稀を殺した『人狼』なのか!?
「いやいや。違うって!俺はただ自分の役職の効果を使うために外に出たんだよ!それだったら愛華!!お前の部屋から話し声が聞こえたぞ!」
「それは、、、照がっ!あっ!」
話し声!?それに照、、!?どういうことだ。でもこれは、、ただ単に翔が自分の身を守ろうと嘘をついているだけなのかもしれない。だがこの状況翔が一番怪しい。昨日の夜やった『占い』の効果で翔が『黒』だということがわかった。今この状況で一番怪しいのは、、翔だ!
「では、皆さんお時間です。今日は二日目、、追放する方をお選びください。」
くそっ!もう時間か、、っ。これはもう、、、、翔で決定だな!すまない翔。
「では一斉に指を指してもらうことにしましょうか。ではどうぞ。」
ビシッ!
みんなが指を指したのは、、、翔だ。指をさされた翔は絶望して顔が一気に真っ青になった。
「なんでだよ、、、俺は俺は、、、洸稀を殺してなんかない!!」
「では、今回の追放者は伊井田翔様でよろしいですね、、翔様を追放します!」
「待っt、、、
グシャッ!
翔の最後の言葉の途中嫌な音がなった。
「いや、、、!」
「くそっ!」
「翔ぅぅ。ごめんねぇ!」
みんなが翔に口々に言う。だが翔からは返事が返ってこない。翔がいた場所は、、、血に染まっていた。俺が見た限り、翔の言葉の途中、。潰された。もう翔はいないっ!すまない。俺は心の中でたくさん言い訳した。みんなもそうだろうか。
「みなさん。今日の会議はこれで終了です。部屋にお戻りください。」
そう言って、ゲームマスターは消えた。机の周りでは、少しの間沈黙が流れていた。、、、そもそも翔は人狼側だったのだろうか、、?。それに疑問に持ったままみんな重い足取りで部屋に戻った。
俺は伊井田翔。今回の謎の『人狼ゲーム』に呼ばれた。なぜ俺が呼ばれたのかはわからない。俺の役職は『情報屋』だ。みんなに言ったのは何一つ嘘ではない。だが俺は『人狼側』の『情報屋』だ。『情報屋』の効果は、毎回夜になると誰か特定の一人を選ぶと、その人の情報すべてを見ることができる。その情報は毎回夜になると人狼側に教えることができる。(その教えられた側は他の人には教えてはならない)というものだ。だから率直に言う。俺は人狼側だ。そして一日目の夜。役職の効果をおこなった。俺は今回、奏の情報を知った。奏は『探偵』だという。確実に『市民側』だ。俺は、その『情報』をある人物に伝えに言った。それは『人狼』の だ。俺はこいつが『人狼』だということを最初っから知っていた。あいつは感情が顔に出る。俺は一瞬でわかった。あいつが『人狼』だと。そして奏の『情報』を伝えに言ったときはびっくりしてたなぁ。だがそれがすべて水の泡になった。バレた、、バレた。俺が今一番『人狼』だと思われている。どうしよう。そう考えても時間が進み気づいたときには__死んでいた。
いや。もしかすると、、翔の『情報屋』は嘘ではないかもしれない。俺はずっと翔が『市民側』の『情報屋』だと思っていた。だが実際は『人狼側』の『情報屋』なのではないか、、、。くっそっ!考えれば考えるほど頭が混乱する。そしてあっという間に時間が過ぎ、夜になっていた。
「占うか、、」
俺は力なく紙に名前を書いた。俺が今日占う相手は、、、『愛華』だ。出てきた答えは______
「は、、、?黒?」
出てきた答えは紛れもなく、、『黒』。ではやはり翔が言った、「それだったら愛華!!お前の部屋から話し声が聞こえたぞ!」は、本当だと思われる。誰か『人狼側』と話でもしていたのだろうか、、。だとしても愛華が『黒』だというのは変わりない、、。2日連続で人狼側がわかるとは、、。
ガチャッ
ぞわっ!急に鳥肌がたち、震えが止まらない。誰かが俺の部屋に入ってきた。誰が、、誰が、、、。
「よぉ!夏空。お前に話がある。」
俺の部屋に現れたのは、、修成だった。
「なんで、、?お前修成が、、?」
緊張で言葉があまり出ない。どういうことだ。
「俺の役職は『天皇』だ。効果はこう。毎回夜になると誰か特定の一人を選び、自分に一回従わさせる。それが人狼側だとしても天皇の言うことは聞く。(その選んだ人の役職は聞くことはできない)ってやつで、、俺は今回夏空を選んだ。夏空、、。お前が知っているみんなの情報、、。知っていたらなにか教えてくれ!」
、、、そういうことか。一気に緊張がほぐれた。『天皇』そんな役職あるんだな、、。情報か、、、
「わかった。俺は『占い師』だ。今占った結果を教える。それでいいだろ。」
修成に従わなければ、、俺は多分殺される。これは素直に聞こう。
「オーケーオーケー。」
修成は笑顔で答えてくれた。
「俺が今日占ったのは、、愛華だ。愛華は占い結果『黒』だった。」
「ほう、、、愛華が『黒』めっちゃいい情報じゃん!ありがとよ!じゃあまた」
早かったな。言っただけで終わってしまった。まぁ長くいて怪しまれるのはこっちだしな。とりあえず問題(?)は解決した。
「、、、明日まで寝るか。」
明日は誰がいないんだろう。愛華の役職は一体なんだろぅ、、、、、
「くそ、寝てた」
起きると朝だった。殺されていない。俺は運が良いらしい。俺は急いで中央の机に向かった。
「よかったぁ、!夏空。夏空が殺されたかと思ったよ」
稲日が俺に向かって走って言ってきた。
「本当に、、よかったよ」
とりあえず今はみんなの安否確認だな。
「、、、、修成がいない、、、」
俺はその言葉に周りを見渡した。、、修成がいない。俺と会って修成が出ていったときに殺されたのだろうか、、、。いや、、まだ殺されたのかは決まっていない。
俺は安藤修成。今回の謎の『人狼ゲーム』に呼ばれた。なんで俺が、、こんな目に。俺の役職は『天皇』効果は、毎回夜になると誰か特定の一人を選び、自分に一回従わさせる。それが人狼側だとしても天皇の言うことは聞く。(その選んだ人の役職は聞くことはできない)というものだ。中々使える役職だと思った。そんなことを思っている中、、洸稀と翔が死んだ。洸稀は、、『人狼』により殺害され、翔は追放された。俺は一日目の夜、奏の部屋に行った。
「奏、、。俺は『天皇』だ。一つ奏にお願いがある。俺は多分 が『人狼』だと思う。だから、、 のことを少し目をつけてくれないか?」
俺は奏の役職を教えてもらい、計画を進めた。そして二日目の夜、夏空のところへ行った。夏空は『占い師』だと言った。その後、情報をもらい部屋に帰った。そして、、包丁を刺された、、。
「やっぱり、、、お、お前だったんだな、、、。 、、、!」
そこで俺の意識は途絶えた。
「あれ、、?修成も、、愛華がいない、、?」
は、、、?二人!?人狼を二人殺した!?俺は戸惑った。そこにある女の人が近づいてきた。
「愛華を殺したのは、、私だよ。私の役職は『探偵』。毎回夜になると誰か特定の一人を2日連続で選ぶことにより、その人が人狼側のものだったら殺すことができる。この『探偵』の効果で愛華を殺した。』
そういった人物は、奏だった。俺の頭はもうすでに混乱していた。隣りにいた稲日もそうだろうか。奏が愛華を殺した、、、?
「え、、?てことは、、、愛華は『人狼側』だったて言う事?」
稲日が緊張気味に奏に問う。
「ええ。そうよ。愛華は、、『人狼』だった。」
『人狼』、、、!?まさか、、愛華が洸稀を殺したのか!?そんなっ!でもおかしい。人狼が殺されたのだからもうこの『人狼ゲーム』は終わっているはずだ!なんで、、、だ、、
「なんで人狼が殺されたのに、、まだ『人狼ゲーム』が終わってないんだ。」
「それはそうね、、もしかして人狼が二人いるのか、、?」
人狼が二人!?それならまだ終わらない。
「皆様。今回3回目の会議を行います。」
ゲームマスターが俺等に声をかけた。その数は異様に最初よりも数が減っていた。6人、、、
「おい!修成と愛華がいないぞ」
俺はみんなに聞こえる声でゲームマスターに言った。