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人狼ゲーム第3話 全9話で完結

人狼ゲームの第3話・A

作者 厨二病? 得点 : 0 投稿日時:


「五時間か、、長いな、、」
俺はフカフカのベットに横たわり考えた。ゲームマスターは五時間後に『人狼ゲーム』が始まると言っていた。流石に長い。なにをしようか、、。そんなことを考えて何をしようかと頭を悩ませた。
「、、、あれ?俺、、寝てた?」
気づくと俺はベットの上で寝ていた。
コンコン!
聞いてみるとドアから音が聞こえた。誰が来たのだろうか。
「夏空様。『人狼ゲーム』開始まで残り3分でございます。中央にある机にお集まりください。」
ドア越しから声が聞こえた。それはあの気色の悪いゲームマスターの声だった。俺はしぶしぶと部屋を出て、中央にあった机に向かった。そこには俺以外全員が集まっていた。
「では、全員お集まりしましたね。それでは、『人狼ゲーム』を始めます。カードを分けます。このカードが自分自身の人生を決めます。」
言っていることがよくわからないが、今から『人狼ゲーム』が始まるのね。他のみんなを見るとみんな動揺した顔だった。すると俺の手元に一枚のカードが置かれた。これが自分の役職か、、ほかを見るとみんなもカードを見たりしている。
「カードを御覧ください。これが貴方がたの『役職』です。では『人狼ゲーム』のルールをお教えします。皆様の役職は100個の役職のうち私が選んだ役職をランダムに分けました。そのカードを分けられたときからゲーム開始です。ですがカードを分けられた一日は役職の効果は得られず部屋で待機です。そして次の日からゲーム開始。10分間の会議が行われます。会議が終わり、追放する人を一人選びます。しかし追放するのは2日に一回です。その追放された人は追放者として選ばれた時このゲームから追放され死亡します。そして市民側は、人狼側を一人にさせれば勝ち。人狼側は市民側を一人にさせれば勝ちです。そうして生き残った市民側か人狼側のどちらか一人が生き残りということになります。これで『人狼ゲーム』のルール説明を終わります。では皆様部屋に戻りそれぞれの役職にあった『計画』をお立てください」
そう言うと、ゲームマスターはまたどこかへ消え去った。意味がわからねぇ。じゃあもし死亡するのが本当だったら、この中で一人しか生き残れないということになる。追放するのは2日に一回、、そしたら人狼側は結構有利なんじゃないか、、?というかみんながどんな役職なのかもわからない。
「みんな!こんなの絶対に普通の今日やったみたいなゲームだよっ!死亡なんてうそうそ!みんなでこんな場所早く出ていこう!!!」
一人焦ったような声色で稲日が言った。
「そうだよな!帰れたらみんなでたこ焼きパーティーでもしようぜ!」
そう言ったのは修成。
「たこ焼きパーティーやりたい!!!」
修成に続き声を上げたのは亜美。そうしてみんな自分の部屋へと戻った。そして最後に照の顔を見ると照はすごく不安そうな顔だった。
「ふぅ~俺の役職、、かー」
俺はベットに腰を掛けてさっき渡された黒いカードを見た。
役職  占い師『毎回夜になると誰か特定の一人を占うことができる。だが三日目の夜だけその効果はでない。その占い結果は会議の時名前は出してはならない。 市民側
市民側、、、それに占い師。結構あたりの役職かもな。俺は思った。人狼とかだったらショックだったが、占い師だったら安心だ。毎回夜になると特定の一人を占うことができるか〜何かと不便なところはあるが結構使えるな。
「それにしても、、、計画か。」
ゲームマスターが言った『計画』それはなんのための計画なんだろう。それに結構時間もある。『計画』は人狼だったら誰を一番最初に殺すかっ!みたいなやつなのか?俺は疑問のまま夜をすごした。
「みなさん。おはようございます。今から『人狼ゲーム』を始めます。」

第二章 地獄の始まりは_____
「では、みなさん『会議』を始めましょう。ではスタート!」
そう言って大きいつくえの周りにいた俺達に言いゲームマスターは消えた。
「会議って、、どうすれば、、」
奈々未が不思議そうに言った。
「普通の人狼ゲームの会議と同じだよ!!俺はちなみに白だからな!!」
照が声を張り上げて答えた。自分の白をみんなに伝える時間ってことか、、
「俺役職言うね、、、俺は市民だ!」
次に洸稀が声を上げた。市民、、、100種あるうちに市民なんてあるのだろうか、、俺は少し洸稀を疑った。
「私は、バリバリの白だわ!みんな信じてー!」
そのあとに奈々未が言った。どうもみんなのことが信じられない。
「ていうかさ、、100種あるうちに『市民』を選ぶとか、、なんか不自然じゃない?」
奈々未が白を自白したあとにもう一度みんなに言った。それ、俺も思った。
「いや。別にそういうこともあるんじゃない?」
その問いに奏でが答えた。奏は推理力があるからなーいろいろと頼りになるはずだ。
「そうだよ!俺は本当に『市民』なんだって!!!じゃあ逆に奈々未はなんの役職なんだよ!」
確かに、奏が言っていることは一理ある。だがそんな偶然は、あるのか?それにわざわざ言う必要があったのか?人狼側は市民側がどんどん死ねば有利。『市民』と自白して追放、または殺される場合もある。少し、、洸稀、、怪しいな。
「えっと、、、俺はちなみに『情報屋』だ。」
なんかピリついた話に入ってきたのは翔だった。
「『情報屋』?って何?」
翔の急の自白に疑問を言ったのはさっきまで一言も喋ってなかった、稲日だ。
「なんかー毎回夜になると一回誰かの『情報』がわかるんだって。」
は、、、?おいおいおいおいおい!お前ほんと馬鹿なのか!!翔!それみんなに言ってお前なんのメリットがあるんだ。デメリットしかないだろ。情報がわかるのは確実に市民側。多分翔は人狼側にとってすごい厄介。自分の情報が知られたら終わりだ。翔が馬鹿なのは知っていたが、ここまで馬鹿だとは、、っ!だがそれは確実ではない、、翔が嘘をついている可能性もある。多分いまみんな翔は馬鹿だと思っているだろう。
「へーなんかすごいねー」
それに興味を持った人物がいた。それは_____愛華だった。なぜ今愛華は返事をした、?まぁそこまで深く考えることはない、、。と俺は考えるのを諦めた。俺は今自白したほうがいいのか?いや『占い師』だと言わないほうが好都合。ここはあえて、、
「俺は、、なんの役職かは言えんが、、これは言っておく白だ!」
これが一番いいだろう。むやみに役職名をだし、メリットはない。隠しておくことで人狼側はこちらの情報を知らずにすぐには殺せないだろう。
「てか、、、この場で自分黒っていうやついねぇだろ、、。埒が明かねぇどうすんだよ」
「大丈夫。追放は明日だよ?今回の夜でなにか手がかりが出てくるかもしれないし、、、」
照の質問に答えたのは亜美だった。
「いや、、、今回の夜で必ず犠牲者が出るじゃん」
そしてすぐに反論したのは奈々未だ。確かに今回で最初の犠牲者は出る、、。俺が狙われる可能性もある。なんか緊張するな、、、
「俺言っとくけど_____
「お時間です。それでは夜になるまで自分の部屋で待機を、、、夜になりましたら自分の役職の効果が発揮できます。ではまた明日。ご武運を」
洸稀がなにか言おうとした途端、、時間が来た。そしてゲームマスターは説明をしてまたどこかへ消えた。本当に誰なんだよ、、ゲームマスター。気味悪りぃ。それにしても洸稀はなんて言おうとしたんだろうか、、、気になるな。
「、、、じゃあみんなまた明日ね、、」
重い声色で言ったのは奏だった。そりゃ暗くなるわな、、明日になったら誰か一人いないかもしれない、、そう思ったら俺は急に寒気がした。そしてそのあと誰一人喋らず、部屋へと戻った。_________夜になった。窓を除くと暗い。この世界では時間の流れが早いのか、、?
「よし!『占い』すっか〜!!」
俺は早速自分の『占い』を使った。選んだのは____翔だ。一番さっきの会議で怪しかった。
ボワッ!
紙に名前を書いて占いの呪文を唱えると、紙に新しい文字が浮かんだ。占いができると言っても白か黒だけがわかるらしい。あんま役に立たないな、、。そして出てきた言葉をみて俺は鳥肌が立った。
_______翔  黒_______
黒!?なにかの間違いではないか?だが何をしても紙には黒と書かれている。
「やっぱり、、『情報屋』は嘘だったのか、、っ!」
俺はあまりのショックで思わず声を出してしまった。じゃあ翔は『情報屋』ではない?ではなぜ『情報屋』と言ったのだろうか?まぁ情報は得られたことだし、、、でも、、占い結果は会議のときには名前が出せない、、一体どうすれば。俺は今日寝れなかった。理由は単純。怖いから。いつ人狼が襲ってくるのかと寝れなかった。だが俺のもとに人狼は来なかった。
「みなさんおはようございます。では今回2日目の会議を行います。」
眠い、、、。
俺は寝ていなくてすごくだるい体を引きずりながら部屋を出て、中央にある机に向かった。そして俺はあることに気づいた。
「洸稀が、、、いない、、」
俺は思わず声をもらした。その言葉にみんなが気づき、ざわついた。
「ほんとだ、、、っ!洸稀がいないっ」
「まさかっ!洸稀がっ」
「ッッ、、、!」
みんなすごく動揺していた。
「あれ?洸稀様がいらっしゃいませんね。では洸稀様の部屋を見に行きましょう。」
こんなにもみんなが動揺している中、なぜかゲームマスターは平然としていた。むかつくな。
ガチャっ
洸稀の部屋が開いた。
「キャーーーーーーーーーーー!!!!!!!いやぁ!!!!」
一番先頭にいて一番最初に洸稀の部屋を見た奈々未が声を上げた。やっぱりっ!俺も洸稀の部屋を覗いた。すると血まみれになって倒れている洸稀がいた。死んでいる、、。俺達が今行っている『人狼ゲーム』は殺し合いのゲームだ。まさか本当に殺されるとは、、っ!
「ゔぁぁぁぁぁぁぁあああああ」
「きゃーーー!!洸稀!洸稀!!やだやだやだぁぁ!」
「おい!洸稀しっかりしろよ!洸稀ぃぃぃい!」
部屋を見たみんなは泣いていた。当然だ。中学からの友達が殺されたんだから。殺されたということは、、洸稀の『市民』は本当だったのか、、っ!!あいつ本当に馬鹿だな!
「洸稀様が人狼により殺害、、ではみなさん戻って会議を始めましょう」
こいつはなんでそんなに平然としてられるんだっ!俺は怒りが頂点に達していた。そしてみんな泣きながら最初にいた机に戻った。
「では会議を始めます。スタート」
そしてさっきまで何事もなかったかのようにまた会議が始まった。
「、、、、なんで、、なんでぇ洸稀がっ!そんなぁ」
「ということは、、、この『人狼ゲーム』は本物って言うことになるね、、」
みんな重い声色で話し始めた。
「みんな!いつまでも泣いてちゃ、解決にならないよ!早く洸稀の殺した『人狼』を突き止めよう!」
そう誰よりも明るい声で言ったのは奏だった。
「そうだね、、ぐすっううぅわかった。会議を進めよう」
泣きながら答えたのは、洸稀の一番の親友。亜美だった。
「、、、洸稀が殺されたってことは、、洸稀は本当に『市民』だったんだな」
「そうだね、、私、、一瞬疑っちゃった。」
俺もだ、、最初は結構疑った。誰だよっ!洸稀を殺したやつは、、!!このなかに『裏切り者』がいる。洸稀を殺した、『人狼』を絶対に突き止めてやる。




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作者コメント

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