リレー小説投稿サイト/他人の物語の続きが自由に書ける!

幻燈街の飴売り

作者 フレデリカ 得点 : 3 投稿日時:


 街の大通りの隅を、大きな籠とビラの束を持って一人の少女が歩いている。春の穏やかな陽光が人々に降り注ぐ中、彼女はひなたに出るのを躊躇しているようだった。脚はガタガタ震え、指を強く握りしめている。
 しかしそれでは仕事にならないと、少女は意を決して道行く子どもたちに声をかける。
「そ、そこの坊ちゃんに、お嬢さんがた。あの、飴はいかが?」
 子どもたちが振り返ると、そこには醜い火傷痕の広がった顔。
「うわぁ、化け物!」
一目散に逃げていくのを、飴売りの少女は呆然と見ていた。そして、深くため息を吐く。
「また、駄目だった……」
少女は、両手に握っていたビラを見つめた。そこには、派手な衣装を身につけた年増ながらも美しい男性の写真が印刷されている。その隣には、『劇団ステラ次回公演・あのシェイクスピア名作を長江亮輔が熱演!』の文字が踊っていた。
「いいなぁ、父さんは。こんなにも美しくて、才能に恵まれて……」
写真の男性を眺めながら、その少女・長江有希子は呟いた。
この物語の目次へ

作者コメント

まだまだ、初心者ですがよろしくお願いします。

追加設定(キャラクターなど)

・世界観
産業革命期の欧米を模しながらも、人名は日本語という無国籍な世界観。『魔女っ子メグちゃん』など、昭和アニメ的なテイストの舞台設定。

・登場人物
長江有希子:主人公。幼い頃から歌が上手く、かつては天才ともてはやされていた。しかし、舞台上の事故で顔に怪我を負い、歌手の夢を諦めた。現在は、飴を売り劇団の宣伝をしている。
長江亮輔:有希子の父親。街の劇団の花形俳優。

他の小説の第1話

Sonata

作者 木倉かなこ 総得点 : 0

投稿日時:

 【不幸】という言葉は何もない日常に、突然降って湧いてくる物である。
それは今までの日常をあっさりひっくり返す出来事でもある。
 そのど真ん中に立った時、とんでもない力と、ありえない事が生まれる事がある。
それが【不幸】なのか【... 続きを読む >>

文字数 : 2,141 投稿数 : 1 全話数 : 3話完結

彼は____。

作者 酢飯 総得点 : 0

投稿日時:

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

「まだやってんの?それ」
「それじゃない、趣味」
「そんなめんどくさい微調節が趣味なのか?」
「そうともいうし、違うといえば違う」
「じゃあどっちなんだよ…」
「うpし... 続きを読む >>

文字数 : 477 投稿数 : 1 全話数 : 9話完結

さいきょーあんどろいどしすたーず

作者 三文山而 総得点 : 1

投稿日時:

1. 姉の発想パラノイア

 わたしはきゅうきょくにしてさいきょうのじんこうせいめいたいとしてせいぞうされたすーぱーあんどろいど21ごうです。さいきょうのそんざいとしてつくられたわたしはさいきょうでなければならないので、わたし... 続きを読む >>

目次へ

文字数 : 809 投稿数 : 2 全話数 : 4話完結

トップページへ

▼小説の検索

▼作者の検索

幻燈街の飴売りの第2話を投稿する!
小説本文は300文字以上で投稿できます。お気軽にどうぞ!(上限は5000文字)
設定は2000文字以内
コメントは2000文字以内
続編通知設定(必要なければ外してください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

ページの先頭へ

リレー小説投稿サイト「いっしょに作る!」の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ

関連コンテンツ