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陰キャだって、陰キャなりにいろいろあるんです。

作者 くろわっさん 得点 : 3 投稿日時:


俺、山谷 悟流(やまたに さとる)は今、人生最大級の大イベントに直面している。


「ねぇ、お話って何? 」


俺の目の前にいる、白石 緋音(しらいし あかね)に、可愛らしい声で言われた。


「あ……ええと……。」


俺は、とてつもない緊張感に襲われた。
手がガクガクと震える。


「俺、緋音ちゃんのことが好きです。付き合ってください! 」


事前に決めておいた台詞を言い、彼女の反応を見る。

どうだ……? 上手くいくか……?

思わず握りしめた手は、とても汗ばむんでいた。俺は恥ずかしながらも、勇気を出して彼女の顔を見つめた。


「…………。」


彼女は黙ったままだった。
心臓の鼓動が、よりはっきりとしてくる。

きっと大丈夫……俺にやれることは、全部やりきった……。

そう言い聞かせるも、効果は全くなかった。
むしろ、よりはっきりと強くなるばかりであった。

このままでは、心臓がもたない……!

そう思った時だった。彼女がようやく口を開いた。


「 さとる 君の気持ちは、わかったよ。たくさんお話して、たくさんお出かけして、とっても楽しかった! 」


おっ! 好感触!!! これは行けたんじゃないか!?

思わず、プチガッツポーズをした。


「でも、ごめんなさい。私、 さとる 君よりも気になる人がいるの。」


さっきまでの心臓の音は嘘のように消え、次第に、頭の中が真っ白になっていくのを感じた。

運命とは、不意に告げられるものである。そして、とても残酷なものである。




こうして俺の夏は、あっけなく終わった。






数日後───


「あぁああああ!!! くっそぉぉおおお!!! また振られたあぁああああ!!! 」


俺は雄叫びをあげた。
同じ寮の友達、菜葱 涼介(なぎ りょうすけ)と麓山 篤志(はやま あつし)と俺の部屋で、『スクールラブライフ(略して、スクラブ)』というゲームをしているときであった。


「それは、しょうがなくね? だってそのキャラ特殊で、告白モード突入しても、なかなかいい返事が帰ってこないらしいよ? いくつかの攻略サイトに、そう書いてあったの見た。」


涼介が、ゲーム画面を見つめながら言った。

僕は数日前、スクールラブライフ、略して『スクラブ』というゲーム内で、白石 緋音というキャラクターに『告白』したが、失敗した。

『スクラブ』は、学校生活が舞台の恋愛RPGである。個性豊かなキャラクターによるストーリーと、豪華な声優陣によるボイスなどが売りで、まあまあな人気を誇っている。


「そうだけどさぁー!!! 可愛いんだもん、緋音ちゃん!!! 」


白石 緋音は、スクラブの中で、俺が1番好きなキャラ、いわゆる『推し』である。だから、彼女の話になるとらよりいっそう熱が入るのだ。

俺は、ついこないだやっと、彼女を、『告白』という、キャラクターの好みそうな台詞を選択して、告白するシチュエーションができるレベルにした。
何とかして、『告白』を成功させたい。そして、1つ上のランクに昇格したい。


「だよなー! あ、悟流! そういや俺、白石 緋音の『告白』成功したぞー! 」


突然のドヤ顔カミングアウトに、俺は、開いた口が塞がらない。


「はぁ!? まじ!? 篤志、賀木坂 美晴(かきさか みはる)ちゃん推しじゃないの!!! 」


俺は、声を荒げ気味に言った。


「最近、緋音に変えたんだ〜。なんだかんだで緋音のほうがタイプだったんだよ。悟流、可愛いよな、緋音。」


篤志は、ニヤニヤしながら俺の顔を見た。
“篤志が、緋音の『告白』を成功させた”という事実が、俺にじりじりとダメージを与える。


「……か、可愛いよね!!! うん、俺が最初から推してるだけあるよ! 涼介は、どこまで進んでる? 」


俺は、緋音ちゃんの話から逸らすために、涼介に話を振った。


「あー……俺の推しNO.1とNo.2は、だいぶ前に『告白』成功させたよ。さっき、お前らが話してる間に、NO.3の『告白』も成功した。」

「すごいな、涼介! 」


よし、いいぞ!
いい感じに、緋音ちゃんの話から逸れてる!!!


「あ、ちなみに俺の推しNO.3は、白石 緋音ね。」


俺の希望が打ち砕かれた瞬間であった。

涼介も成功してたのか……しかもさっき……!


「くっそぉぉおおお!!! 俺、緋音ちゃんにもっかい『告白』やってみる!!! 」


俺は、すぐさま、四角い『告白』のボタンを押した。
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作者コメント

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追加設定(キャラクターなど)

【初期設定】
主人公・山谷悟流(やまたにさとる)
どこにでもいる高一。
成績は平均。
身長173cm、体重53㌔。
一人称「俺」。
彼女がいない歴=年齢の童貞

主人公の通う学校・山ノ星高校
共学。文化部しか存在しない。
無駄に広い敷地。文化部棟が三階建てで10棟。普通の教室が150ある。
寮制。悟流は寮に入っている。

世界・最初はとりあえず現実世界。

【追加設定】
・スクールラブライフ(略して、スクラブ)
学校生活を舞台にした、男性向けの恋愛RPG。個性豊かなたくさんの女の子と恋ができる。さまざまなストーリーがある、選択肢やアイテムを使うことで展開が変わる、全フルボイスで豪華な声優陣を起用している、などの特徴により、人気がある。

・白石 緋音(しらいし あかね)
スクラブに出てくる、キャラクターの1人。悟流の推しキャラ。ゲーム内では、声が高く、しっかり者だけど、うっかりさんという設定をもつ。なぜか『告白』というモードで成功する確率が低い。

・賀木坂 美晴(かきさか みはる)
スクラブに出てくる、キャラクターの1人。
が推していた子。

・菜葱 涼介(なぎ りょうすけ)
悟流の友人の1人。一人称「俺」。ゲーマー。物事をとことんやりこむタイプ。悟流、篤志、涼介の3人の中で、1番スクラブをやりこんでいる。

・麓山 篤志(はやま あつし)
悟流の友人の1人。一人称「俺」。お喋りな、お調子者タイプ。言動や行動が、たまに鬱陶しく感じる時がある。

⚠︎これらの追加設定に設定を自由に追加してよしとします。

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