アイドルとかいう異能力の無駄遣い!
作者 †カノ† 得点 : 1 投稿日時:
「みんなー!今日も私たちのライブに来てくれてありがとー!」
ワァッと歓声が上がり、1000を超える人々がステージ上の5人だけを見つめる。
その様子はなんだか私がカミサマにでもなって崇められてるようで、とても気持ちいい…私がアイドルを続ける理由はこれ。
みんなの視線が私たちに集中している、みんな私の行動一つ一つを待っている…そう思うと背中がゾクゾクした。
「【alpha】のリーダーやらせてもらってます!スピルパラピルーみんな大好き!魔法ジャンルは《brain》だよっスピルです!今日もよろしくねっ!」
まずはじめにリーダーである私がマイクを握り挨拶する。
もちろんスピルというのはアイドル時のみの名前で本名は 未須 陽流(ミス-アカル)という。
須陽流からスピルという名前はつけた、最近はこういう名前は本名と一部関連させておくものだって先輩に言われたし。
あ、そろそろ他の4人も挨拶を終えたらしい。
じゃ一曲目いきましょうか!
「よしっそれじャア早速いくよー!
一曲目は『アルファからの言葉』!」
私が叫ぶとまたワァーッと喜びの声が聞こえた。
その声に私はニヤリと笑ってしまうのをなんとか隠し、ステージ上で曲のスタートの構えをした。