俳句添削道場(投句と批評)

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五連敗帰路に追い打つ秋時雨

作者 鬼胡桃  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

秋のある日、三麻で振り込んでないのに相手にツモられ続けて、五連敗した日がありました。
その日の帰り道に、いきなり強い雨が降り始め、しかも傘を持ってなかったので、急いで雨宿りしようとしたら雨が止んで、また帰ろうとしたらまた強い雨が降ったりして、「今日は散々だ」と思った事があり、ついてない時は本当にツキがないと経験した事を句にして見ました。
麻雀の事を使わず、五連敗という言葉を使ったのは何の勝負で負けたかを読んでる人にイメージさせようかなと考え、五連敗という言葉を使いました。

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「五連敗帰路に追い打つ秋時雨」の批評

回答者 秋沙美 洋

カイさん、こんにちは。
先ほどお問い合わせ頂いた件について。
気になった句を教えてくれという事でしたので、申し上げます。
以下、用法用量を守ってご覧ください。

今回初めてカイさんの過去作を読み漁ったのですが、好きになれる句があまり無かったのが本当の所です。
その中でも特にしょうもない句だなあと思ったのが
「桃園で劉関張が盃交わす」
これ、桃園の誓いをそのまま説明しただけじゃないですか。一体読者は、この句のどこに俳諧の美しさを感じればいいのでしょうか。
また、
エデンにて蛇穴を出づ餌で釣る
これも俳句として季節の持つ力があまりに薄く感じてしまいました。
エデンの園がそもそも季節と隔絶された空間だと思うんですよ。そこに登場する蛇を俳句の題材にしようというのが、無理があると思うんですね。

俳句というのは季節を感じさせるワードを盛り込んだ17音の詩です。
カイさんはひとまず、過去の有名な俳人の名句とされる作品を読みまくって、俳句の形・スタイルといったものをまず肌で理解する必要があると思います。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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「五連敗帰路に追い打つ秋時雨」の批評

回答者 秋沙美 洋

句の評価:
★★★★★

カイさん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

あえて麻雀を出さずに読者に委ねるという意思は尊敬します。僕だったらそんな勇気出ないです。
作者の勇気を尊重しつつ、あくまで僕だったらこうするかなあという案を。

「ハコテンの帰路や追い打つ秋時雨」

点数: 1

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「五連敗帰路に追い打つ秋時雨」の批評

回答者 秋沙美 洋

句の評価:
★★★★★

カイさん、こんにちは。
先日頂いた質問の返事を書かせて頂きます。

>麻雀が分かる人にはハコテンでも意味が通じると思いますが、齧ってない人にはハコテンって何?みたいな事になるんではないかな?と感じましたが、秋沙美さんはどう感じますか?

これは、その人が何の為に、誰の為に俳句を詠むかで答えが大きく変わってくる質問だと思います。

そもそも俳句は散文、説明文ではないたった17音の詩です。その性質上、伝わらない人には絶対に伝わらないんですよ。誰にでも分かるように17音に収めようだなんて、無理な話なんですね。
ハコテンというワード、確かに麻雀を知っている人以外にはまず伝わらないでしょう。もしこれを俳句のコンクールに出して、選者が麻雀を全く知らなかったら、まあ目も当てられません。
けど賞に出すとかそういうのでなければ、伝わる人に伝わったら別にそれでいいじゃない。って思うんですよね。

麻雀を知らない多くの人にも共感して欲しいと思って詠むなら、「負け越しの」など平易な言葉で。ただその場合、平易な俳句にしかならないと思います。
「ハコテン」という固有のワードを使えば、麻雀を知らない人にはチンプンカンプンでしょう。が、麻雀を嗜む人だったら「あーそれは悔しかったね」と、きっと感じ取ってくれるのではないしょうか。
万人の共感を得られなくとも、誰かにグッと伝わる俳句が読めたら、それはそれで幸せな事だと思いますよ。

>「みなしご」は「孤児」と漢字があるのですが、なぜひらがなにしたのですか?

身も蓋もない言い方をしますと、「なんとなく」です。
「孤児」という漢字を読んだ100人の内、おそらく99人は「こじ」と読むと思うんですよ。もちろん「こじ」でも句を詠む事は可能です。
「逃げ足の孤児の猫をり冬あはれ」
「逃げ足の速きて猫の孤児や冬」
もしかしたら、こっちの方が句として整っているかもしれません。
でも僕は「こじ」よりも「みなしご」という語句により一層の哀れさを感じたんですよね。理由ですが…………何となく、です(笑
とにかく、なんとなーく「みなしご」という語句の持つ哀れさが、僕が見た光景にピッタリだと思ったんですね。

>この句の季語が分からないので教えてください。
「冬あはれ」がこの句の季語となります。ネットの歳時記には載っていませんでしたが…。
冬といえば動物たちが冬眠に入ったり、色鮮やかだった木々がその葉を落としたり、昔だったら十分な食べ物を得られずお腹を空かせたり…と、
冬って、色々なところにあはれが転がっている季節だと思いませんか。
そうした、「冬に抱くあはれの感情」といった意味を、逃げ足の猫と重ねた次第です。

点数: 1

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