「逡巡は夜更けの湯船春雷と」の批評
回答者 イサク
こんにちは。
切れが中七の後にある形ですね。
◆句だけを読んだ場合、「逡巡は夜更けの湯船」の部分の意味が解らない可能性がありそうです。
コメントを読んで、上五「逡巡は」は「自分が逡巡していた」、中七「夜更けの湯船」は逡巡していた場所を表しているということなのだろうと理解はしましたが。
◆一般的に「逡巡」は「決断できないこと、ためらうこと」なので、何をためらっているのか気になってしまうのですが、句の中に情報がなく想像もできませんでした。コメントの意味からも「逡巡」という単語そのものを避けた方がよさそうです。
◆下五「春雷と」の「と」、ご本人なりの工夫なのだと思いますが、あまり効果が出ていないようです。「と」はいろいろな意味がありますので・・・
A.動作を一緒にするものの意味(例:○○と一緒に行く)。「春雷といっしょに逡巡する」という意味ではよくわからないので、「春雷といっしょに湯舟にいる」ぐらいの意味でうけとるのですが、この場合「と」とわざわざ言いたくないところです。俳句の場合は名詞切れで「そこにある」ことは言えますので。
B.並列の意味(例:○○と△△)。この場合並列の相手は逡巡している誰かだと思いますが、こちらの場合は「春雷と自分が逡巡する」という意味になってしまい、よくわからないことに。
ということで、なお様の提案句のように、もう少し平易な言葉でよいのでは・・と思います。
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はるの夜更けに湯船に浸かりとりとめもないことにおもいめぐらしていたら雷がなりはじめました。