俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

おお怖し流れ逆らい泳ぐ君

作者 東野宗孝  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

「逆らい」を辞典(weblio国語辞典)で調べると、次の説明が出てきました。
「逆らい:ワ行五段活用の動詞「逆らう」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。」
名詞化したものとすると、この句の動詞は一つになりますが、どうなんでしょう。

最新の添削

「おお怖し流れ逆らい泳ぐ君」の批評

回答者 なお

東野宗孝さん、こんにちは。
御句拝読しました。動詞の問題よりも、私は上五の「おお怖し」が気になりました。一つには、俳句ではあまり直接に作者の心情を吐露するよりも、光景を描写して、読み手に「ああ、それは怖いだろうなぁ」と想像させるほうが深みが出るという点です。
もう一つは、この怖いのが、流れに逆らって泳ぐことが怖いのか、そんなことをする君が怖いのかが、わからないことです。そこは想像してください、と言われればそれまでですけど、できれば作者と同じ気持ちになってもらいたいと思います。

前者の怖いであれば、

・急流に逆らい岩場泳ぐ君

後者の怖いであれば、

・急流を泳ぐと言ひて聞かぬ君

よほどこの方は流れに逆らって泳ぐのがお好きなのですね。お気をつけて!

句の評価:
★★★★★

点数: 0

添削のお礼として、なおさんの俳句の感想を書いてください >>

添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「おお怖し流れ逆らい泳ぐ君」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

東野宗孝さま、こんにちは。精力的に作句、推敲されていますね!

御句拝読しました。
不穏な雰囲気がとても伝わってきて佳いですね。

コメントにある「連用形が名詞化したもの」は例えば「見通し」「悩み」などがイメージしやすそうです。御句で使っている「流れ」もそうかと。
「逆らい」で言うと「親への逆らいは成長の証拠だ」みたいな使い方になると思います。これなら「抵抗」「反抗」など純粋な名詞に置き換えた方が伝わりやすいかもしれません。

動詞を複数使うのがダメというわけではないですが、一般的には名詞に変えられるなら名詞にした方が感動の焦点がハッキリするようです。
「流れに逆らって泳ぐ」→「逆流を泳ぐ」みたいなイメージです。

あとは「おお怖し」、これも例外はありますが「怖い」とか「嬉しい」「悲しい」などの感情は直接書かず、読者に「それは怖いだろうな」と想像してもらう形にした方が深みのある句になるとされています。

たとえばですが、
・逆流をたゞひたすらに君泳ぐ
・逆流を泳ぎ泳ぎし君の眼よ
とか。長文失礼しました。またよろしくお願いします!

点数: 1

添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>

「おお怖し流れ逆らい泳ぐ君」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

東野宗孝さま、再訪失礼します。
ごめんなさい、先程の私の提案句は、どちらも東野様の伝えたかった「怖い」という印象が出ていない句だったと思い返しました。

「逆流の中を泳ぐ」という描写だけでは、「困難に負けずに頑張っている」という印象になってしまうので、やはりここは原句の「怖し」という表現が必要だったと思います。すみません。

・泳ぎたる逆流の君おゝ怖し
失礼しました。

点数: 0

添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>

その他の添削依頼

補助輪をつけずゆらゆらスイートピー

作者名 めい 回答数 : 10

投稿日時:

うつうつと氷とけゆく夜長かな

作者名 コウ 回答数 : 4

投稿日時:

別れ霜お願いだからもうやめて

作者名 三角すい 回答数 : 0

投稿日時:

トップページへ
俳句を添削する!
添削対象の句『おお怖し流れ逆らい泳ぐ君』 作者: 東野宗孝
手直しした俳句は省略可能。批評、感想のみの投稿もOKです。

選択肢から簡単に良い感想が作れる!

さんの俳句

ました!

次回作も楽しみです。

俳句の評価
指摘事項(該当する項目にチェックを入れてください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ