「冬うらら嫁姑が日向ぼっこ」の批評
回答者 慈雨
東野宗孝さま、こんにちは。
精力的に頑張っておられますね!
仲の良い嫁姑、素晴らしいですね。どんな会話をしているんだろう。
季重なりについてめい様がコメントされており、提案句も具体性が増していて良いなと思いました。
すでにご存じかもしれませんが、NHK俳句「夏井いつき
の発想力を鍛えるドリル②」(テキスト10月号、6月30日放映)で作句のチェックポイント6つが紹介されています。
①季語はあるか?
②兼題の意味を理解できているか?(この道場には兼題はないのでこれは関係ないですが)
③ありがちな比喩が使われていないか?
④不要な言葉を使っていないか?
⑤詩はあるか?
⑥読み手に伝わるか?
これに沿ってチェックした場合、御句の「冬うらら」と「日向ぼっこ」の季重なりは①で気づけると思います。
同時に、④でも引っかかると思います。「日向ぼっこをしているということは、天気の良い日に決まっている。だとすれば冬うららは意味の重複した不要な言葉かも」と気づけると、かなり推敲のレベルも上がってくると思います。
もちろん絶対ではないですが、いったん句ができたらこういうチェックポイントを見てみると良いかもしれません(なんだか偉そうにすみません。自分も失敗だらけです)。
あとまあ細かいところで、嫁姑が日向ぼっこをしていて、作者は陰でそれを覗いているの?なんてちょっと気になったり(笑)。
私だったら、自分が嫁または姑になった視点で(作中主体とか言いますよね)詠みます。その方が臨場感が出る気がして。
たとえばですが、
・カステラを義母と分け合ふ日向ぼこ
みたいな。
またよろしくお願いします!
点数: 1
添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>
いつも、丁寧な添削をして頂きありがとうございます。
世間一般的には、仲が悪い象徴で使われる事が多い「嫁姑」ですが、こちらは仲が良くて、並んで座って、ぼんやりと、景色を眺めているのか、日向ぼっこをしている、何とも穏やかで、心温まる時間。
これでは、ただの報告になるのでしょうか?