「母生けし花ナス呼びしはつ風か」の批評
回答者 なお
やんさん、こんにちは。
御句拝読しました。秋の訪れを感じる句ですね。
何点か気になるところがありましたので、お伝えさせてください。
「花ナス」は初めて知りました。花のような茄子なのですね!?とてもきれいです。
ただ、やんさんは、調べたところ夏の季語のようだとおっしゃっていますが、私の歳時記には、「茄子の花」は載っているものの、「花ナス」は載っておりません。
花ナスも、八百屋さんで売っている茄子も同じと取れば、茄子は立派な夏の季語ですが、ここでは下五に他の季語を置くので、季語とはしないことにさせてください。
季語で次に気になった点は、「はつ風」です。御句では、「秋の初風」の意味でお使いだと思いますが、「初風」だけですと、元日に吹く風のことで、新年の季語です。
では秋の、と付けたら大丈夫かということになりますが、秋の季語の「秋風」だけでも、「暑い夏が過ぎて最初のひんやりした風」という意味がありますので、季語を信頼していいと思います。
下五を「はつ風か」と、「か」で終えています。これは、「花ナスが呼んだのか?」という意味だと思いますが、俳句では、作者の思いで断定してしまったほうが句げ引き締まります。
・母活けし花茄子の呼ぶ秋の風
理屈ばかり申し上げてすみません。母親思いで季節の移ろいを感じる御句の良さは十分に評価した上でのことです。どうぞよろしくお願いします。
点数: 2
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昨夜、母が玄関に生けた花ナスが、秋らしいな~と思いながら外にでたら、前日まで夜でもモワァッとしてた空気が一変して爽やかで、花ナスが秋の風を呼んでくれたような気がしました。調べたところ、花ナスは夏の季語のようですが、昼間は夏みたいな今の気候にマッチしてる気がして使ってしまったのですが、俳句的にはNGですよね・´・・