俳句添削道場(投句と批評)

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お疲れと並んで座る秋の風

作者 ましまろ  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

アドバイスをくれたり褒めてくれるのが嬉しくて俳句にハマってしまいました!^^
さてこれは、まだ暑いですがもうそろ夏から秋に変わって来るよっていうのを句にしてみたの!上手く表現出来てる気がするナ!

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「お疲れと並んで座る秋の風」の批評

回答者 なお

ましまろさん、こんにちは。
御句拝読しました。ハマりましたか(笑)!
抜け出すのは大変ですよ〜(笑)

さて、先にイサクさんと慈雨さんがガッツリとコメントしていて悔しいので(笑)、私は違うコメントをしますね。

正直、私は先のお二人とは違う読みをしました。
私は、隣に座ったのは秋の風だと思いました。作者に、「暑かったでしょう?今年は夏が長かったからね…お疲れ様!」とか言って、そっと寄り添ってきた、一陣の爽やかな風。

ですから、作者はベンチには一人ですが幸せな気分。

どうですか(笑)?

句の評価:
★★★★★

点数: 3

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「お疲れと並んで座る秋の風」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

ましまろさん、こんばんは。
お、ハマっちゃいましたか??嬉しいですね~。ようこそ俳句沼へ(笑)。

今回の句、ご自身で作られたんですか?すごい。「初心者さんにしては」みたいなこと無しで、純粋に佳い句ではないでしょうか!?
以下、私なりに良いと思った点です。

・情報量が絶妙です。最初の頃って誰しも通る道で「情報を詰め込みすぎてゴチャゴチャな句になる」というのがあるんですが(私は今でもある(笑))、御句は季語以外は「隣に座った」という一点に情報を絞っており、非常にスッキリしていて映像を思い浮かべやすいです。

・「お疲れ様」ではなく「お疲れ」。これだけで相手が気心の知れた親しい相手だということがわかります。いつも遊んでいる友人か、あるいは密かに思いを寄せる子か、その辺はこのまま読者の鑑賞に委ねる形でいいと思います。
ついつい「仲良き友」とか「好きな子」とか書きたくなるところを、たった4音のセリフで2人の関係を伝える、とても上手い表現だと思います。

・季語「秋の風」がいいです。まず一見しただけで「あ、屋外にいるんだな」ということがわかります。
また、もし「夏の風」だったら暑くてじめっとした印象となり、「お疲れ」のセリフも本当にぐったり疲れ果てた感じになりますよね。
「秋の風」としたことで涼しく軽快な印象の句になり、「お疲れ」のセリフも気軽に声をかけた言葉だとイメージできます。
季語が句全体の印象を上手くコントロールできていると思います。

長文失礼しました。私からは直すべきところは思いつかなかったので、このままいただきます!

点数: 2

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「お疲れと並んで座る秋の風」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

上から目線で申し訳ないですが
とつぜん「俳句らしく」なりました(かなり褒めています)

◆これまでと違って、映像と風景と音がしっかりと想像できる句です。
 これまでの句は遠回しに言い過ぎて伝わらない部分が多く、「すすすすす」の句も独創的ですが何を想像するか自由過ぎて、風景を受け取るのが難しかったのです。
 この句は
・「お疲れ」という誰かの声
・「お疲れ」「並んで座る」ということで、一人が座っているところにもう一人が近寄ってきて横に座るという具体的な映像。
 正面に座ったわけでも、離れて座ったわけでもない、ということが理解できます。
・「秋の風」から、屋外の風景。ベンチや、気軽に座れる植え込みなどを想像しました。
 暑苦しくも寒くもなく、少なくとも雨は降っていません。
・あとは受け取り手の経験で、
 二人は友達か?先輩と後輩か?上司と部下か?男性と女性か?
 場所は公園か?都会のビルの間のちょっとしたスペースか?ドラマに出て来るような海の見える場所か?
 などの想像が膨らみます。

季語「秋の風」
 今回の「秋の風」これは肌に風を感じますし、屋外のどこかであることがわかりますし、季語以外の部分との相性もよく、組み合わさって受け取った者の頭の中に風景を感じさせる季語を使えたと思います。
 たとえば以前の句の「秋の夜」。この季語は夜であることを説明しますが、季語自体に具体的な場所や風景がないので、季語以外の部分で風景を補った方がよいのですが、上手くかみ合っていませんでした。
 また「夏のこと」の句も、「夏」の想像範囲が広すぎて、「五月頃の初夏の風景」「じめっとした梅雨の風景」「本格的な夏休み頃の風景」などいろいろ想像できすぎて、季語以外の部分がそれを補えてませんでした。
 この句の「秋の風」は、よかったと思います。

五七五と季語ひとつ、の次の基本「意味が伝わること」はこの句なら楽々クリアします。
その次の段階「風景が想像できる」「説明臭くない」など他にもいろいろありますが、これも達成できていると思います。この調子ですね。

さんざん上から目線ですみません。長くなるのでこのあたりで。

点数: 1

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添削対象の句『お疲れと並んで座る秋の風』 作者: ましまろ
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