「秋茜峯の四阿譲らなむ」の批評
回答者 慈雨
閑歩さま、こんばんは。初めてコメントさせていただきます。よろしくお願いします。
すごく勉強されていますね。また、どの句も実体験に基づいた山の光景が鮮明で、非常に学ばせていただいております。
今回の句、「なむ」はたしかに珍しい終助詞ですね。文法は(たぶん)間違っておらず問題なさそうです。
赤とんぼが山頂の東屋に集まっているというのも、やはり体験しなければ思いつかない映像で、とても佳いですね!
季語「秋茜」から、山の色まで想像できるようです。
このままでも佳いと思いますが、東屋を占領しているのは実は赤とんぼだった、という答えを最後に持ってきても面白いかなと思いました。
・峯の四阿譲らまほしや秋茜
(四阿=しあ)
(まほし=願望の助動詞)
あるいは、「東屋に赤とんぼが集まっている」というだけで十分に詩があるので、「譲ってほしい」と赤とんぼをやや擬人化したような表現はカットした方がスッキリするかな?とも思いました。
・山頂の四阿に憩ふや秋茜
提案句は私の個人的好みかもしれませんので、参考程度に読み流してくださいませ…。
またよろしくお願いします!
点数: 1
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願望の終助詞「なむ」を使った句に挑戦してみましたが、使用例があまり見当たらず、使い方に自信が持てません。深みの無い拙い句で恐縮ですが、ご指導いただければ幸いです。
因みにこれは先日、奈良の大台ヶ原山に登った際の句です。山頂には無数の赤とんぼが飛び交い、東屋のベンチも赤とんぼの休憩場所になっていました。赤とんぼは人をあまり恐れないようで、近寄ってもなかなか飛び立ってくれません。