「学び舎の桜に潜む母の影」の批評
回答者 みつかづ
こんにちは。貴句、拝読しました。
文語体における「潜む」は口語体の「潜む」よりも象徴的な意味のニュアンスを持ちますので、「桜に潜む母の影」を「この子はこの学校で上手くやっていけるのだろうか?」等の「母の気持ちの象徴」としての「母の影」、それが「桜の向こう側にある」と作者は詠んでいるのかもしれないと読者は読み解けますが、口語体での「潜む」はより直接的なニュアンスの意味になりますので、読み解きようによっては母に不気味な印象を持ってしまう読者もおられるかもしれません。
文語なら「花に潜める」(自動詞「潜む」の已然形「潜め」+存続の助動詞「り」の連体形「る」)、口語なら「花の向こうの」ですと、誤読の余地は減るのではないかと思います。
点数: 2
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数日前の新聞記事を読んでいたく共感。入学の日母が桜の咲く校庭で、ずっと自分を見守っていたのを今でも忘れないと。