「椴松や冬暁に照らされど」の批評
回答者 こま爺
おはようございます。
椴松の林に冬夕焼けと舞台装置は揃っていますね。椴松のなにがしかの情景に心を寄せられたのだと思います。
ただ、切れ字「や」の効果について少しちぐはぐな感じがします。下五で「けれど」と詠嘆したはずの椴松を否定する情感を暗示させているからです。
「や」は前の五句を詠嘆し句を一旦そこで切りますが、そのあとには、その詠嘆を裏付けする措辞、または詠嘆の心情と取り合う他の話のタネが来るのが自然かと思います。
ということで「けり」でストレートに椴松を詠嘆する句を提案します。
”椴松の冬暁に照りにけり
長々と失礼しました。ご参考いただければ幸いです。
点数: 1
添削のお礼として、こま爺さんの俳句の感想を書いてください >>
自宅から椴松が見える朝の光景