「宵からの雨音きつし玉子酒」の批評
回答者 白川三春
はじめまして。
雨の情景とたまご酒のとりあわせは、面白いですね。
たまご酒って、言葉の印象としてはほっこりしますけど、
風邪ひいたしんどい時に表れる飲み物でもあって、二面性のある単語だと思うんです。
そういう観点から見ると、なんかしんどいなーっていう気分と、そこにたまご酒がある安心感という二つの要素は、うまく絡められていると思います。
雨音がきついといらだちながら手にするたまご酒という表現は、ただ寒いから飲んでいるというわけでもないというのが自然にわかりますし、いくつかの要素が一つの情景に収斂していくながれのいい句という印象も受けました。
他にも指摘している方がいらっしゃいますが、この句はきっと「きつし」という語の響きをどう感じるかで評価が分かれると思うんです。私個人としてはこのきつしが要になってる感じなので、変えなくてもいいとは思いますが、この表現を深めていくとがらりと変わっていくのだろうなとも思います。
点数: 1
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風邪には雨はキツイ