俳句添削道場(投句と批評)
白川三春さんのランク: 初段 合計点: 2

白川三春さんの俳句添削依頼

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暮るる陽の寒さ確かめたまご酒

回答数 : 5

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白川三春さんの添削

「水鳥の夕焼け時に焦げにけり」の批評

添削した俳句: 水鳥の夕焼け時に焦げにけり

はじめまして。
私の句への添削ありがとうございました。
表現同士の因果が近いという視点は、私の中にはなかった感覚なので、俳句に対する見方が広がったような思いです。

水鳥の浮かぶ夕景から「焦げにけり」という表現を引き出したのが、とても素晴らしいと思います。これを夏の句と思えばジリジリとした熱が感じられますし、冬の句と思えば重々しい情景がセピアの色をつけて広がる一挙両得です。
どちらにせよ、だんだんと暗くなっていく周囲の雰囲気、足早に遷ろって行くような夕暮れの時の忙しなさまで内包していて、単純に「暗い」ということを表現しているだけではないというのが、いいですよね。
季語としての夕焼けは確かに夏なのでしょうが、これが浮かんできた以上、詠まないわけにもいかないというか、思いついたが旬ということで。
俳句作りに挑戦しはじめたのはつい二週間前という句作素人の私が言ってもなんですが、冬に思う夏の句という体でいくのも、いいことなのではないでしょうか。

点数: 0

「人類をふわりと護る卵酒」の批評

添削した俳句: 人類をふわりと護る卵酒

私の句の添削の方、ありがとうございました。
主題となる語を表現していかないと俳句にならないという指摘は大変勉強になりました。
そういう意味では、この句からも、こま爺様の創作の基本的な姿勢が感じ取れて、良いなと思いました。
卵酒をメインに据える表現は確かであり、初句でバンと提示された世界の広さが、キュッと個人の手元にまで収縮する視点のダイナミズムが素晴らしいですね。
「ふわりと護る」という表現も、玉子酒の持つ印象の要素をポジティブかつやわらかくあらわしていて、過不足ないように思えます。
卵酒って「たいして効かないもの」の代名詞で登場することも多いので、ポジティブなイメージで使うとほっこりしていいですよね。

点数: 1

「宵からの雨音きつし玉子酒」の批評

添削した俳句: 宵からの雨音きつし玉子酒

はじめまして。
雨の情景とたまご酒のとりあわせは、面白いですね。
たまご酒って、言葉の印象としてはほっこりしますけど、
風邪ひいたしんどい時に表れる飲み物でもあって、二面性のある単語だと思うんです。
そういう観点から見ると、なんかしんどいなーっていう気分と、そこにたまご酒がある安心感という二つの要素は、うまく絡められていると思います。
雨音がきついといらだちながら手にするたまご酒という表現は、ただ寒いから飲んでいるというわけでもないというのが自然にわかりますし、いくつかの要素が一つの情景に収斂していくながれのいい句という印象も受けました。

他にも指摘している方がいらっしゃいますが、この句はきっと「きつし」という語の響きをどう感じるかで評価が分かれると思うんです。私個人としてはこのきつしが要になってる感じなので、変えなくてもいいとは思いますが、この表現を深めていくとがらりと変わっていくのだろうなとも思います。

点数: 1

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