「このやうな夏の日に君生まれたり」の批評
回答者 慈雨
宙也さま、はじめまして。よろしくお願いします。
御句、佳いですねー。直接感情を表現する言葉は一つもないのに、「君」への深い愛情が伝わってきて素晴らしいと思いました。
皆様のコメントされている、「たり」を「けり」にした方が良いという点は私も同感です。
◯「たり」は、存続(~し続けている)と完了(~した)の二つの意味があります。
存続だと「生まれ続けている」でちょっと変なので、御句の場合は完了で「生まれた」ですね。これでも決して間違いではないと思います。
◯「けり」は、よく夏井いつきさんがわかりやすい解説をしているのですが、「気づきの詠嘆」を表す切れ字で、「前からそういう状態だったものに今気がついた、それに対する感動」のイメージです。
「君」が生まれたのはずっと前のこと、でもこんな暑い日だったなぁと今思い出し、気がついたという感動。御句にピッタリかと思いました。
・このやうな夏の日に君生まれけり
またよろしくお願いします!
点数: 1
添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>
30年以上も前の夏の日を思い出して。"このやうな"か、"このような" で迷いました。