「オリーブの実残るグラス君去りぬ」の批評
回答者 なお
未知夫さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。なんだか、シックなバーのカウンターの光景ですね。ムードがあります。
お尋ねの「オリーブの実」の季語については、先のお二人がコメントなさっており充分だと思いますが、私もひと言だけ。
オリーブの実は確かに秋の季語ですね。しかしこれは、木に実がなっている様子、あるいは収穫して間もない様子を詠む場合であり、御句のような塩漬けとか、あるいは缶詰のように保存食品になってしまったものは、季節感はないだろうと思いました。
まして御句に限って言えば、オリーブの実が季節を感じさせるわけではなく、飲み物がマティーニだったという設定のためですよね。
繰り返しですみません。
提案句もいいものが出ているので蛇足かもしれませんが、私も置かせてください。
・オリーブの実と残されし夜長かな
オリーブの実とともに取り残された私、というつもりでしたが「バー」の雰囲気が出てない!
・オリーブの実の残るバー天の川
「天の川」というバーみたい。
…ここまで、「オリーブの実」と「実」を入れて考えてきましたが、このシチュエーションであればオリーブと言うだけでオリーブの実のことだと想像つきますね。
・オリーブの残るグラスや月の下
なんだか、屋外で飲んでいるようですが、それもいいかも。
長々と失礼しました。
点数: 1
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マティーニのグラスにオリーブの実を残したまま、君は去って行ってしまった。
私も、ひとりカウンターに残されたままだった。
懸念は、「オリーブの実」が季語として適格だろうかという点です。塩漬けのオリーブに、季節感はないのではと思いました。