教科書を枕代わりに夜学生
作者 つちや郷里 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。
「教科書を枕代わりに夜学生」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
なおじい様から先に出ていますが「勉強していない夜学生」しか描写できていないので、「勉強していない夜学生」の句になってしまって・・・
「教科書を枕に」を諦めた方がよさそうな気がします。
上五中七が「学生」の描写なのに季語が「夜学生」であるので、一人の学生しか見えず、学校や教室や他の生徒が見えずに風景が狭くなっている点も、もったいない気がします。
・教科書を開いて眠る夜学の灯
点数: 5
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「教科書を枕代わりに夜学生」の批評
回答者 なお
土谷海郷さん、こんにちは。
御句拝読しました。夜学は大変だったと思います。私の高校は定時制もありました。ある日、悪友がゴミ箱をひっくり返してそのまま下校。翌朝、しっかり掃除され、黒板に「昼間の人たち、教室はきれいに!」と書かれていたことがありました。この時は猛反省しました。
さて御句、とてもいいと思うのですが、一つ懸念が。
私たちの時代は、本来は読むための本を枕にするというのは、勉強せずに怠けて寝てばかりいることを揶揄した言い方でもあるからです。
私は、本を何冊か積み重ねて、仰向けに寝ている姿を想像してしまいました。
それは、海郷さんが詠まんとする光景とは大違いですよね。
私の感覚からすると、御句の光景は、
・教科書に突っ伏している夜学生
となります。
ただこれだと面白くないのと、「枕代わり」でも必ずしも私みたいな受け取り方をする人ばかりではないともお伝えしておきます。
・教科書に目が近過ぎる夜学生
点数: 2
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教科書が枕代わりに夜学生
回答者 鈴屋いるか
土谷さん、こんにちは
パワーショベル句へのコメントありがとうございました
あれが本当に行われているとは普通は想像つきませんよね(笑
本句につきましてはなおじいさんのおっしゃられている通り少し読みが分かれるかもしれないですね
個人的には教科書「を」の助詞に意図しているようなニュアンスを感じるので、意図せずにということを「が」で表現してみるのはどうかと思いました
とは言いつつこういう思い入れのある句は特別なものだと思いますのであくまで参考程度によろしくお願いします
点数: 1
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季語は「夜学生」
実は私は夜学出身でして、「夜学」が秋の季語だということを知り、せっかくなら夜学時代の経験など詠みたいと思い作ってみました。
夜学生は基本的に昼間は仕事をしており、私はそこまできつい仕事ではありませんでしたが、中には重労働や複数の仕事を掛け持ちをしている人もいて、学校に来た時には力尽き、授業中に寝ている生徒は少なからずいました。
エピソードとしては、先生が寝ている生徒に「おい、寝るな!」と注意したところ、他の生徒が「こいつは掛け持ちで仕事してんだから寝かしといてやれよ!」と怒るということがありました。